男が怖いのは全部じゃない
ある一定の人に限る
その一定の人っていうのは つぎの瞬間にいるかもしれないし いなくなるかもしれない
あたしが嫌だと思ってしまったら対象にはいる

電車なんていつもそうで
目があったり
ちょっとした動きをよく読み取ってしまう
自分はそこにはいない
ただみえる対象を追うだけのためにいる

頭の中は相手のことしかなくなって
自分はその人にきらわれてないか
もしくはきらわれないか
悪口いわれないか
知らない相手に考えてる

そこにいるのが同年代だとなおさらになる
駅から乗ってくるたくさんの高校生の
一人ひとりを しっかり見る
見たくなくても見る
顔は 上を向けないから見れないでいる
うるさい声で緊張する
神経を張り巡らせてるしかなかった

全部聞こえなくていいと思う
あの時間
見えなくていい

もしかして知ってるんじゃないか
あたしのこと
後輩?先輩はいなくなったしな
同級?

後輩にいい思い出はなかった
優しい人なんて一人もいない
落胆してろうかを歩くあたしに
いいたいだけの悪口をたたいた
忘れてないよ

知られててもいいじゃん
堂々と乗ってればいいのに
何も悪いことしてない


ほんとに何も悪いことしてない
なんでなんだろうね

どんな思いをするか
想像はつくと思うよね
ふつう
嫌なこと言われたら


幸せしかみてないから
いいときしかしらない
自分はいい地位にいるから


底辺にいるなーくらいで
かるく口からでるんだね

ころす力があるよ
一言


あたしが認識している男は
そういうやつらだよ

サルみたいにはしゃぐ
大きな口あけてつんざくような声出す

そんなやつらだ

人間じゃないのは
あんたのほうだよ
いくら髪をいじろうが
服を気崩しても

人間性はそういうところで浮き彫りになるね

あなたと一言も喋ったことがないあたしだって
わかるよ



そろそろやめたら?
人を小馬鹿にするのは
何も、言い返せない人になら
何でもありなのか

暗いといいのか
地味だといいのか
むくちだといいのか


男がだめになったのも
悪口言われてからだったな
中学のときのことは 結構のこるみたいで


何も、言い返せなかったことだけが

むなしくて なんとも言えない気持ちになる