ロイス「へぇ…………お前も中々嘘が上手くなったな」
テオ「出来れば身に付けたくないスキルではあったね」
ロイス「どうよ?人を騙す気分は」
テオ「それを聞いてどうする」
ロイス「いや、あまりにも平気な顔して騙すもんだからさ。気になっちゃって」
テオ「…………平気ではない。罪悪感に押し潰されそうだ。それと、オレはオズを騙している訳ではない」
ロイス「ふぅん。正しい情報を与えずに選択肢を奪い、オレらの敷いたレールの上を歩かせる事を騙している訳ではないと?」
テオ「…………」
ロイス「悪い悪い、オレはお前を虐めたい訳じゃないんだ。お前の覚悟を試したかった」
ロイス「お前は人一倍優しい奴だから、こういった仕事は向いていないと思う。人の犠牲、屍の上に立つことが出来ないのであれば、この仕事は降りた方が良い」
ロイス「いいか、オレらの敷いたレールの先にあるのは自己犠牲による救済だ。オズには自己を犠牲にして人間を救う道を歩んで貰う事になる。自己の犠牲が指す意味はわかるか?」
テオ「それは、死だ」
ロイス「そう。オレ達はオズに死んで世界を救うように唆しているんだ。直接的ではないが、人殺しだ」
テオ「そうだね…………。ロイスはその、覚悟が出来ているのかい」
ロイス「勿論。誰かが犠牲にならなきゃオレ達や他のホストヒューマンも死ぬ。平和や平穏は誰かの犠牲の上に成り立つようなもんだろ?」
テオ「よくそんな簡単に割り切れるな。もしオズの立場だったら」
ロイス「もしもの話はする意味が無い。躊躇っている時間などない。わかっているだろ?」
ロイス「無理ならいいんだぞ。業を背負うのはオレだけで良い」
テオ「少し、考えさせて欲しい…………」
テオ「出来れば身に付けたくないスキルではあったね」
ロイス「どうよ?人を騙す気分は」
テオ「それを聞いてどうする」
ロイス「いや、あまりにも平気な顔して騙すもんだからさ。気になっちゃって」
テオ「…………平気ではない。罪悪感に押し潰されそうだ。それと、オレはオズを騙している訳ではない」
ロイス「ふぅん。正しい情報を与えずに選択肢を奪い、オレらの敷いたレールの上を歩かせる事を騙している訳ではないと?」
テオ「…………」
ロイス「悪い悪い、オレはお前を虐めたい訳じゃないんだ。お前の覚悟を試したかった」
ロイス「お前は人一倍優しい奴だから、こういった仕事は向いていないと思う。人の犠牲、屍の上に立つことが出来ないのであれば、この仕事は降りた方が良い」
ロイス「いいか、オレらの敷いたレールの先にあるのは自己犠牲による救済だ。オズには自己を犠牲にして人間を救う道を歩んで貰う事になる。自己の犠牲が指す意味はわかるか?」
テオ「それは、死だ」
ロイス「そう。オレ達はオズに死んで世界を救うように唆しているんだ。直接的ではないが、人殺しだ」
テオ「そうだね…………。ロイスはその、覚悟が出来ているのかい」
ロイス「勿論。誰かが犠牲にならなきゃオレ達や他のホストヒューマンも死ぬ。平和や平穏は誰かの犠牲の上に成り立つようなもんだろ?」
テオ「よくそんな簡単に割り切れるな。もしオズの立場だったら」
ロイス「もしもの話はする意味が無い。躊躇っている時間などない。わかっているだろ?」
ロイス「無理ならいいんだぞ。業を背負うのはオレだけで良い」
テオ「少し、考えさせて欲しい…………」
2016-6-26
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