是箜と健太が帰る途中
お婆さん:すみませんが道を教えてもらえませんか?
人通りが沢山ある中でひ弱そうなお婆さんが是箜に話しかけてきた。
健太:婆さん 残念だが俺達はいそが…
ニコッ
是箜は笑顔で
是箜:いいですよ。
どこに行きたいんですか?
お婆さん:ええと…西の都29587-1457562-111528の三丁目……
是箜は携帯を取り出しその場所を検索すると、丁寧にお婆さんを道案内した。
健太:先輩………
1時間以上かかった…
道案内が終わるとお婆さんは深々とお辞儀をして立ち去った。
二人は再び帰路を歩く
健太:なんで優しくしたんですか……?
なんも意味ないじゃないですか
健太は不満そうに是箜から聞く
是箜:別に見返りとかいらないだろ
困ってる人を助けるのは当然の事さ
健太はまるで理解できない
健太:………
よくわからないです。
店員の精神はボロボロにするし
ラファスに対しても傲慢な態度だったじゃないでか
是箜:俺は強い奴には厳しくする
歯向かう奴にも容赦しない
けど困ってる弱い人は助ける。
その人から感謝の気持ちを感じるからだ
この大切な気持ちを忘れたら俺は強くなれない
強い人間は
弱者の気持ちを理解できない奴が多い