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『貴方しか見えない』(キヨタマ)




キヨタカ隊長と親しくなって、隊長の自宅マンションに訪れる事が多くなった。
それは嬉しくもあり、恥ずかしくもありで…。

「えっと、それで…先日の任務の際、アラタが軽症で済んだのも日々の訓練の賜物だった訳で…」
「ああ」
「ナオユキも日頃から努力を積んでいて、本当に頭が下がるというか…」
「ああ、そうだな」
リビングのソファに隊長と並びあって座っている。
折角二人きりだというのに、緊張して今話さなくてもいい話題を口にしている俺…。
チラッと隊長の顔を見ると、優しく微笑していた。
「タマキは本当に真面目だな」
「…え?…いや…」
そんな事ないんですけど…
ただ隣に好きな人がいるのが恥ずかしくて、何を話していいのか分からないだけで…。

そう思いながらもう一度キヨタカ隊長を見ると、やはり微笑みながらバッチリ俺の話を聞く体勢で待っていてくれた。
「…それから…あの〜…」
口籠もりながら何を話そうか目を泳がせていると、ふと壁掛け時計に目が止まった。
そして、部屋に上がってから1時間もこんな事をやってる事に気付き、なんだかやるせなくなった。

大好きなキヨタカ隊長の部屋に二人きりでいるのに、俺は何しているんだろう…。
本当はこんな形で、二人の時間を無駄になんてしたくないのに…。

「はあ〜」と溜息をつくと、何故かキヨタカ隊長は可笑しそうに笑いだした。
「隊長?」
「ふふ、いや…笑ってすまない」
口許に手を当て俺の方を見ると、隊長はもう片方の手で小さく手招きをした。
俺は小首を傾げほんの少しだけキヨタカ隊長に近付くと、おいでおいでしていた方の手で腰を抱かれ引き寄せられた。
「わっ…」
いきなり距離が縮まって心臓がドクドクと音を立てる。
顔を上げてキヨタカ隊長を見詰めると、再びフッと笑われた。
「タマキに合わせていると中々進まないな」
「え?…」
理解出来ずに瞬きを繰り返していると、隊長は俺の頭を撫でた。
「真面目なタマキも好きだが、もう少し甘えてくれると嬉しいな」
キヨタカ隊長は優しくそう言うと、手を移動させ、俺の頬に触れる。
「隊ちょ…」
「ほら先ず、二人きりの時は名前で呼んでくれるんじゃなかったか?」
隊長は手を頬から顎に移動させた。
「キヨタカ…さん…俺…」
「ん?」
キヨタカ隊長は少し顔を近づける。
「本当は早く…キヨタカさんに、触れたかったんです」
「ふふ、そうだろう?」
笑いながらそう言うと、キヨタカは優しく口付けをくれた。
「んっ…」
軽く触れては離れての繰り返しがもどかしくてキヨタカに抱き着くと、顔の向きを変えて、今度は深く唇を重ねてきた。
体温が一気に上昇して急に怖くなる。
「…ぅん…はぁ…ま、待って」
顔を背けて唇を離すと、キヨタカは不思議そうに俺の顔を覗き込んできた。
「どうした?」
呼吸を整えながら、俺は言葉を探す。
別にこのまま流されても全然構わないのだけど、どうせなら…
「ここじゃなくて…」
「タマキ?」
俺は感情のままにキヨタカにもう一度抱き着いた。
「ベッドに、連れて行って…」
そう言ってキヨタカの顔を見上げると、彼は満足気な表情を浮かべていた。
「いい顔だな」
「キヨタカさん……?」
何の事を言ってるのか聞き返そうとすると、キヨタカは軽々しく俺を横抱き…
つまりお姫様抱っこの姿勢をとって立ち上がった。
キヨタカはそのまま歩き出す。
「タマキ」
「はい?」
「ずっと俺の事を見ているんだぞ」
「……?」
この人は何を言っているんだろう?
今までもこれからも、俺はキヨタカの事しか見えていないのに。
「変な事…いいますね」
「そうか?」
「はい」
俺が即答すると、キヨタカはまたハッと笑った。
「それだけ、おまえの事が好きって事だよ」
キヨタカが珍しく照れくさそうにそんな事を言うので、俺も顔が熱くなる。
「嬉しい…です」
「ああ」
「俺、もう、キヨタカさんしか目に入りませんよ?」
「ふふ、そうか」
寝室に入りベッドに横たえると、再びキヨタカは唇を重ねてきた。
嬉しくて嬉しくて、心も身体もキヨタカを求めて手を伸ばす。
すると、唇を離したキヨタカが俺の耳許で、「愛してる」と囁いてくれた。
「俺も、キヨタカの事、愛してます…」

愛してる…
愛してる!
そう心の中で何回も呟いて、どんな事があってもキヨタカの側にいようと決心した。
それから、もう少し素直になれるように、努力しなければ…とも密かに思った夜だった。






おわり





*これは多分キヨタカGOOD後ですかね?
隊長呼びから名前のキヨタカ呼びに上手く移行できていない時期のタマキです。

うぅ…
それにしてもキヨタカがかっこよくて、妄想してるの凄く楽しいです(*´д`*)ハァハァ





『誓い』(一応キヨタマw)




「タマキは良くやってるよ。」
「いえ!まだまだ努力あるのみです。」
バンプアップのカウンターに、我が部隊のキヨタカ隊長と席を並べる。
俺は緊張のせいかガチガチに硬くなっていた。
「ふふ…酒の席なんだからもう少し砕けろ。」
ブランデーを片手に、キヨタカ隊長は苦笑いを浮かべた。

特殊部隊のリーダーである俺は、今期加わった新人2人の教育係も兼任している。
メンバーを纏めるのにもいっぱいいっぱいなのに、新人の2人はとても個性的で…
その思いが顔に出ていたのかもしれない。
勤務後に少し話をしようと、キヨタカ隊長にバンプアップへ誘われた。

「新人の2人、癖はあるが素直で良い奴らだろう?」
「あ、はい!それは…カナエは年齢も近いですし。」
そう言って俺は真剣な顔でコクコク頷く。
「タマキなら大丈夫だ。」
隊長は微笑を浮かべグラスに口をつける。
俺はそんな隊長をじっと見つめていた。

はっきり言って、俺には自信がなかった。
少しの判断の違いが死を招く特殊部隊だ。
こんな不安な気持ちで、リーダーを務めていていいのだろうか…。

俺は片手をおでこに置くと、俯いて溜息を吐いていた。
「タマキ?…」
「あの…隊長…俺…」
「うん?なんでもいい、話してごらん?」
俺は顔を上げると隊長を見詰めた。
「本当に…本当に俺でいいんでしょうか?」
「なんの事だ?」
隊長は不思議そうに目を瞬かせた。
「俺、皆んなを纏める自信がなくて…」
俺の言葉にキヨタカ隊長はフッとおかしそうに笑う。
「J部隊のリーダーはお前しかいない。」
「え?」
「タマキはタマキらしくしていればいいんだ。直ぐ側に俺がいるんだから、何かあったらこの俺を頼ればいい…。」
キヨタカ隊長はグラスを少し傾けると、目を細めて笑い言葉を続ける。
「いいか、タマキ。俺達はチームだ。リーダーだからって上手く纏めようとしなくてもいいんじゃないか?」
「……でも…」
「タマキが出来なかった事は、他の気付いた誰かがカバーしていけばいいと俺は思っている。それがチームワークだ。」
「…はい」
「その『誰か』には勿論この俺も入っている。どうだ?安心しただろ?」
「隊長…」
キヨタカ隊長に優しい言葉を掛けられて、俺はホッと息を吐いていた。
自分の後ろにはキヨタカ隊長が居る!
そう思うとスッと肩の荷が下りた気がした。
「…あっ…有難うございます!」
キヨタカ隊長の言葉が本当に有難くて力強く頭を下げると、今度は声を出して笑われた。
「ハハ、タマキは可愛いな。」
「…え?隊長、何言って…」
俺が隊長の突拍子もない褒め言葉に動揺していると、隊長は手を伸ばして俺の頭を撫でてくれた。
「タマキ、大丈夫だよ。また明日から一緒に頑張ろう。」
「は、はい!!」
キヨタカ隊長にヨシヨシと頭を撫でられながら、俺もこんな風になりたいと、そう強く思った。
そして、憧れのこの人に一生付いて行こうと再び心に誓った。



おわり



*なんか上司らしいキヨタカを書きたくなって書いてみました。
てかイチャイチャさせようと思ったのに出来んかったよ!
イチャラブキヨタマはまた今度書きます。



縮まる距離(キヨタマ)

『縮まる距離』




身体が痛い…

なんでこんなに怠いのか冴えない頭で考えてみる。

確か昨夜隊長と飲んでいて…

そう考え始め、昨日の記憶が徐々に蘇りだした頃、俺は完全に目が覚めた。


「…あっ」


俺のすぐ横では隊長が微笑みながら俺の事を眺めていた。


「よく寝てたな」


「す…すいません…」


「別に謝る事じゃない…それなら俺こそ…」


隊長は少し上体を起こし俺の事を抱きしめた。


「気絶させて悪かったな」


そう続け、隊長はニヤッと笑う…。


俺は昨日隊長とバンプアップで楽しく飲んで、その後隊長の家に行ったんだ…。
ベッドに誘われて、それで…
それから…

思い出しながら俺は赤面していた。


「真っ赤な顔してどうした?昨夜の事でも思い出してるのか?」


「ち、違います!」


「まあでもあれだ、気を失う程悦かったのなら悪い気はしないな……で?どんな仕様が気に入った?」


「ちょっ!何言ってるんですか?!」


「うん?…大事な事だろ?」


隊長はからかう様に笑っている…。

この手の話題は本当に勘弁して欲しい。
俺は苦し紛れに話題を変えた。


「と、ところで今何時でしょう…」


「うん?もうすぐ昼だな」


「え?…もうそんな時間ですか?!…俺、帰らないとですね…」


「帰るって今からか?」


「ええ…」


そりゃあ…慌てて好きな人の下から離れたくなんかない。
でも、今の俺の立場で図々しくして、彼の手を煩わせたくないんだ…。
だって、俺が想っている様にあなたは俺の事…。


「タマキ…」


「はい?」


キヨタカ隊長はベッドから下りようとしている俺を、背後から抱きしめてきた。


「おまえ、明日が何の日か分かってるか?」


「……」


勿論、明日はクリスマスイブだ…。
俺は隊長に抱きしめられながら俯いた。


「俺は、タマキと二人で過ごしたいんだが…」


「……え?」


「駄目か?」


隊長の言葉に俺は涙が出そうになった。


「駄目な訳…ないでしょう?」


そう答えると、背中越しで隊長の笑い声が聞こえてきた。


勘違いなんかしたくない…。

だけど、イブの日を隊長と一緒に過ごせる事で、彼との距離がもう少し縮まる様な…そんな素敵な予感がした。





おわり




*これはどう考えてもヒカル有りきの話です。
ちょっとタマキ優勢ですが…。

ところで、DC全然関係なくても、私は眼鏡キャラとキヨタカを結びがちです。
今やっているプリ○ュアにも、青い髪の子の兄が眼鏡をかけてるんですが、私の様にキヨタカと重ねた方いらっしゃいますかね?(笑)

夫婦の特権(キヨタマ)

『夫婦の特権』




部屋の何処かで微かに物音がする。


起きなければと頭では思っているが、疲労のせいか暫くするとまたうとうとと微睡んでる自分に気付く。


「…ん………」


そういえば、今朝は早くに出て行ってしまうとあの人が言っていた…

俺も早く起きなきゃ…


そう思っているのに、身体は起きてくれそうにない…。


駄目だ…
夢うつつで半ば起きる事を諦め始めた時、俺の重たい瞼に何か優しい物が触れた。


これは…なんだろう?
なんだかとても幸せな気分だ…

そう思いを巡らせ、もしかしたら俺は、眠りながら笑っていたかもしれない。
だって、すぐ近くで笑い声が聞こえるもの…


「ふふ…タマキ、先に行くからな」


落ち着いた声音で囁かれ、今度は唇に優しい温もりがそっと触れた。


その直後、俺のベッドからゆっくりと離れて行く気配がする。


……待って
まだ行かないで…

朝一番に声を掛けるのは、俺の役目なのに…


「………隊長待って」


俺は眠気を押し切って体を起こした。


「なんだ、おまえやっぱり起きてたのか…」


隊長はそう呟くと、微笑みを浮かべてベッドに近付いてきた。

俺も隊長に笑顔を向け、そして元気よく声をかける。


「隊長、いってらっしゃい!」


その言葉は、一緒に住んでいる者同士の特権。


「くすっ、さっきまでグースカ寝てた癖に、元気な奴…」


隊長はそう憎まれ口を呟やきながら片足をベッドに乗り上げると、俺の前髪をそっと掬った。
そして、おかしいくらいに優しく、俺の唇に「行ってきます」とキスを落とす。


「……ふふ…」


大好きな人をすぐ近くに感じ、知らず知らずに頬が緩んでしまう…。

きっと今の俺は、恥ずかしいくらいにやけているに違いない。

そんな事を考えながら、じんわりと心に広がっていく幸せを噛み締め、俺は多忙な恋人を見送った。







おわり






*良い夫婦の日なので、夫婦っぽい話を書いてみました……

…って、あれ?

DCで夫婦と言えばトキタマですな!

あはっ!人選ミス!(笑)
でもまあ、こんなキヨタマもいいかもしれません(*^.^*)


ところで、遊びに来て下さる皆様のお陰様で、トップページのアクセス数が大台に乗りました〜!

有り難うございますm(__)m
10000hitとか嘘みたいです!
本当にすごーく嬉しいです♪

感謝っ!


と言う事で、

何かリクエスト等ありましたら遠慮なくどうぞ…
…と、こっそり提案してみます(笑)

恋は盲目(キヨタマ)

『恋は盲目』




「タマキちゃん、お疲れ様ばいばい」


「ああ、お疲れ様」


仕事を終え、仲間達は帰宅の途に就く。
人も疎らになったミーティングルームで、俺は珍しくパソコンに向かっていた。
つい先程、事務処理を隊長に仰せつかったのである。
この時間にまだ半分も終わっていないので、今日は残業決定だ。
でも嫌だなんて少しも思わない。
だって、隊長は忙しい人だから…。
俺はキヨタカ隊長の役に立つのならば、なんだって嬉しいのだ。

そう、隊長の事を思えばなんだって頑張れる。

俺はキヨタカ隊長の事を考えながら仕事に打ち込んだ。






………

……







「ふぅ…あと少し」


そう呟き、一気に終わらせてしまおうと意気込んだ瞬間、ミーティングルームの扉がゆっくりと開く音がした。

誰が入ってきたのかと扉に目をやると、そこには隊長が佇んでいた。

隊長の姿を見ただけで、俺は思わず笑顔になってしまう。


「タマキ、帰りがけに仕事を押し付けてしまって悪かったな…」


隊長はそう言いながら、俺の側まで歩み寄り隣に腰掛けた。


「全然…気にしないで下さい…」


俺はあなたの力になりたいんです。
役に立てるならなんだってするんだ。


「おまえには本当に感謝している……もう、終わりそうか?」


「はい、あと少し…」


「そうか、じゃあこのまま待っていよう」


隊長は微笑みながらそう言うと、頬杖をついて俺をじっと見つめた。


「あ…えっと、じゃあ…すぐ終わらせます…」


俺はキーボードに手を添え、仕事の続きをしようとするが、隊長の視線が気になって中々集中できなかった。


「隊長…」


「なんだ?」


「少し、やりにくいです…」


「なんでだ?」


なんでって…
そんなに見つめられたら誰だってやりにくいと思うけど…。

それに何より、俺は隊長の事が好きな訳で…
一緒にいるだけでドキドキと苦しくなってしまう事に、少しは気付いてほしい。

隊長は依然として俺を見つめながら微笑んでいる。

ああ、苦しくて辛い…。

でも今はとにかく集中して早く終わらせなくては…。

そう思いなんとか自分を奮い立たせてキーボードを叩く。

すると隊長は、楽しそうに俺に囁いた。


「タマキの真剣な顔も中々いいな…」


「………へ?」


「ぞくぞくする」


隊長が急にそんな事を言うものだから、俺は思いっきり赤面してしまった。


「真っ赤になったタマキも可愛いぞ」


あーもう!


「隊長!それ以上何も言わないで下さい」


俺は思わず自分の口元に人差し指を押し当て、静かにしててくれと隊長にジェスチャーしてしまった。

だって…
このままじゃ、終わるものも終わりそうにない。


「ふふ、そう怒るな。わかったよ、おまえの言う通り黙っててやるよ」


「すいません…」


でも、そうして頂けるととても有り難いです。
そう心で呟き、俺は再度パソコンに向き直った。



集中してPC画面に向き合う事1時間弱。
なんとか打ち込み作業を終わらせ、シャットダウンを待つ。

隊長もあれから大人しくしていてくれたので助かった。


「終わったか?」


「はい…お待たせしました」


隊長は俺の頭に手を伸ばすと、「お疲れ様」と言って優しく撫でてくれた。

嬉しくて恥ずかしくて、俺は隊長を見つめながらはにかんだ。


「ところでタマキ…」


「はい?」


「おまえの言う通りにじっと黙っていたんだが…」


「はあ…」


「褒美はなにをくれる?」


「褒美?」


なんの事か瞬時にはわからず、弾かれた様に隊長の顔を見据えると、隊長は悪戯っ子のように笑っていた。
その表情から、俺はなんとなく隊長が何を言いたいのかを悟った。


「………何が、欲しいんです?」


「ああ、そうだな…とりあえずタマキからのキスを…」


隊長はそう言うと、俺に顔を近付けた。

唇が重なり合う手前で隊長はまたにやっと笑う。
俺は隊長の顔を両手で包み、そっとキスを贈った。


「これで…いいですか?」


唇を離して隊長に問い掛けると、隊長は俺の頬に手を添え囁いた。


「じゃあ、今度は俺からタマキに褒美をやろう…」


「隊ちょ?……んんっ!」


隊長は俺の唇に己の唇を押し当て、深く舌を絡めてきた。


「……はぁっ…」


思わず吐息が漏れる…
全身が熱くなって、頭がぼーっとしてしまう。


ひとしきりお互いを求め合い唇を離すと、隊長は少し笑いながらこう言った。


「相変わらず、いい声を出すな」


「……何言って…」


「ふふ…続きは家でする事にしよう」


隊長はそう言い、楽しそうに立ち上がった。

俺も立ち上がろうとするが、どうした事か下半身に力が入らない。


「隊長…ちょっと待ってください…」


「うん?どうかしたか?」


きっとこれは…
隊長のキスのせいだ…。
恥ずかしくて顔に熱が集まる。


「………立ち上がれません」


俺がおずおずとそう言うと、隊長はにやりと、正に不敵に笑った。


「そうか…タマキが此処がいいと言うなら、俺は一向に構わない」


隊長は俺に近づくと、俺の前髪を掻き分け音を立てておでこにキスをした。

その行動がなんだかとても優しくて、心の中が温かくなる。

俺は本当にこの人を好きになって良かった…



そう思ったのも束の間。

俺は隊長に抱き上げられデスクに押し倒された。


「隊長…」


「タマキ…好きだよ」


本当は……
本当はこんな所でするのは不本意だ…。

だけど隊長を目の前にすると、俺は何も言えなくなってしまう。

恋は盲目とはよく言ったもの…。

隊長と出会ってから、きっとこの状態は始まっていたのだ。

だからもう抗う事は出来ない。

大好きなキヨタカ隊長の側にいられる事が、俺の喜びだから…。






おわり





*キヨタマのイチャコラが書きたかったんですよ!
私もね、キヨタカの為なら仕事目茶苦茶頑張ると思います(笑)

そして、読んで下さる皆様のお陰様で、トップページ6000hit突破でございます!
ありがたや〜m(__)m
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