貴方は私の声が聞こえていますか。
今からそちらに逝きます、だからあと少し待ってて下さい。
「ロックオン、」
細く、消え入りそうな声で彼の名前を呼ぶ。口が動いているのか、もう舌だけで喋っているのかどうか、分からない。
まさかこんなにも自分の中で大きくて、かけがえのない存在になるなんてな、そう思いながら唇から零れた笑みに、死への恐怖は不思議となかった。
(貴方も死ぬ時はこんな感じだったのか)
復讐ゆえに自らの身を滅ぼした彼に、きっと死への恐怖はなかったのだろう。
両親と妹を失ったと同時にその隙間を埋めた黒い感情、それらを全て相手にぶつけて、最期に隙間を埋めたモノはなんだったのだろうか。
(私だったら、後悔はないのにな)
ゆっくりと瞳を閉じ、全ての流れに身をまかせた。
ロックオンとの思い出が、セピア色へと化し走馬灯のように駆け抜ける。
大好きだった。愛してた。
自分を人間にしてくれた。
感謝してる。ごめんなさい。
やっぱり私は貴方のことを
愛 し て い ま す 。
閉じたままの瞼から零れた涙が誰かに拭き取られた気がした。
ああ、ロックオン。
今からそっちに逝きます。
ねえ、ロック…オン
貴方に会いたいと
願ってしまった
(死ぬことが快楽とさえ思った)
end
「なー、お前ら好きな女の子のラインってどこ?」
「ライン…?どういうことや、がっくん」
「だーかーらー、」
「俺は手繋いだらもう好きな女子ラインだな」
「あ、やっぱ!俺も」
「手繋いだらですか…?うーん…、俺は好きって言っちゃう時点で好きな女の子ラインです」
「あーそれも分かるな。忍足はどうなんだ」
「え、普通にキスしたら好きな女の子ラインやろ?」
「…。」
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氷帝ダブルス(関東)が好きな女の子ラインの話をすると、飛び抜けて忍足がライン越すと思う。
女子にはウブなちょたは、好きな女の子にしか好きといえない(それ以上のことも)
宍戸とがっくんは、好きとかは普通の女子にも言えるけど、手をつなぐ以上のことは好きな女子にしかできない。
忍足はキス以上を好きな女の子にしかできない。(好きって言うのも手をつなぐのも普通の女子とならできる、と)
あー想像がすっごいできるよ忍足。