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絶望は親しげな顔をして私に寄り添ってくる。心地良い絶望の海に浸かって私はぼんやりと辺りを見渡す。自分の存在価値なんて、疑い始めたらもう切りがない。ゼロに辿り着くまで、ありとあらゆる可能性を否定するしか道はないのだ。
大丈夫、大丈夫。現実はいつも想像よりは少しだけマシ。目を見開いて前を向け。耳を塞ぐ手を退けろ。大丈夫、大丈夫、大丈夫。生きられる。
頭をかち割りたい。自分の頭を。だめだ、ダメだ。私だけが幸せになれるなんてそんなこと、ああ、でも口にしてはいけない決まりを作ったんだ、自分で。じゃあ誰が代わりに私の憂鬱を壊してくれるの。壊して、壊して、壊して、よ。もういやだよ。こわいのはいやだよ。さびしいのもいやだよ。不幸なのもいやだよ。疎まれるのも、呪われるのも、いやだよ。落胆させるのも、いやだよ。助けて、たすけて、だれか、あの人を救って。私は私でどうにかなれるから、だから、あの人を助けてあげて。私は大丈夫だからどうか、あの人を、どうか、ああ、どうしてなんですか、かみさま。醜い傷痕を引いて引いて引いて引いて、隙間ないぐらいに傷付けて、そしたら、私の方が不幸になれるの?
私の中で絶望は早くに産み落とされすぎた胎児のように干からびている。赤黒い塊は息絶えたふりをして私を見ている。獲物を狩る、捕食者の目で私を見ている。再び私に取り上げてもらいたくて仕方がないのだ。また自分を抱いてほしいと願っている。
性 別 | 女性 |
系 統 | アキバ系 |
血液型 | O型 |