09月11日です。
アメリカでテロが起きた日。
アメリカで沢山の人が亡くなった日。
ビルにいた人、飛行機に乗っていた人、救助に携わった消防士、沢山の人の命が犠牲になった日。
テロが起きてもう随分月日が経つ。
犠牲にあった遺族の心には、消せない傷が残った。
それは当事者じゃない私には分からない。
今日という日を忘れない。
そして、二度と同じ悲劇を繰り返さない。
それが、犠牲になった人達の、私ができるせめてもの供養になると思う。
でも、本当の平和ってあるのかな?
世界平和って、ただの戯れ言、実現なんてしないって、誰かが言っていた。
今でも、私がこうしてテレビを見ている間にも、世界のどこなで戦争が起きて、誰かの命が消えている。
確かに、世界は広くていろいろな人が住んでる。
育った場所も違えば、信じている神様、価値観や文化、思想だって違う。
ただそれって言い訳にしかならないと思うんだ。
時間がかかろうとも、相手が武力を誇示しようとも、なにがあろうとも、何度も話し合いを繰り返して、分かり合おうと思えば、本当の平和が来るんじゃないのかな。
今、世界中で世界中の人がこの日のことを思っていると思います。
アメリカでは、消防士という仕事が憧れの職業らしいです。
そんなアメリカの消防士たちに語り継がれる、一つの精神があります。
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(本文)
FIREMAN`S PRAYER
When I am called to duty, God, wherever flames may rage, Give me strength to save some life, whatever be its age. Help me embrace a little child before it is too late Or save an older person from the horror of that fate. Enable me to be alert and hear the weakest shout, And quickly and efficiently to put the fire out. I want to fill my calling and to give the best in me, To guard my every neighbor andprotect his property. And it, according to my fate, I am to lose my life; Please bless with your protecting hand my children and my wife. AMEN
(日本語)
消防士の祈り
緊急の命を受けたとき
神よどこで炎が吠えようとも
尊い命を救う強靭な力を与え給え
幼い子供を抱く力を
手遅れになる前に老人を救う力を
恐ろしい運命に遭わせぬために
か弱い叫びも聞き逃さず
素早く確かに炎を消しとめよ
私は天職に従い生命のすべてを賭け
人々と財産を守りたい
そしてもし神よ
あなたの意志に従い命召されるとき
わが子と愛する妻に
あなたの慈悲を与え給え エーメン
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あともう一つ。
これは、『「テロの犠牲にあった消防士が残した詩」として、チェーンメールで回ったモノ』として知られていますが、それはまったくのでたらめらしいです。
元々は、テロの追悼集会や番組で朗読された詩で、それがチェーンメールで回るうちに尾ひれがついて消防士が残した詩として紹介されたみたいです。
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「最後だとわかっていたなら」
ノーマ コーネット マレック
あなたが眠りにつくのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしは
もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう
あなたがドアを出て行くのを見るのが
最後だとわかっていたら
わたしはあなたを抱きしめてキスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて
抱きしめただろう
あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが
最後だとわかっていたら
わたしは
その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう
確かに
いつも明日は
やってくる
見過ごしたことも取り返せる
やりまちがえたことも
やり直す機会が
いつも与えられている
「あなたを愛している」
と言うことはいつだってできるし
「何か手伝おうか?」
と声をかけることもいつだってできる
でも もし それがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるとしたら
わたしは 今日
どんなにあなたを愛しているか
伝えたい
そして私達は
忘れないようにしたい
若い人にも
年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめるのは
今日が最後になるかもしれないことを
明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日がこないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから
微笑みや
抱擁や
キスをするための
ほんのちょっとの時間をうして惜しんだのかと
忙しさを理由にその人の最後の願いとなってしまったことを
どうしてしてあげられなかったのかと
だから今日あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう
そしてその人を愛していること
いつでもいつまでも大切な存在だと言うことをそっと伝えよう
「ごめんね」や「許してね」や
「ありがとう」や「気にしないで」を伝える時を持とう
そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから
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これを読んで、貴方はどう思いましたか?私は泣きそうになりました。
どう表現したら分からない。
でも、心の底から響くものがあります。
テロの犠牲にあったすべての人に、ご冥福をお祈りします。
2009-9-11 20:22