話題:創作小説
こんにちは(´∀`)
パチパチありがとうございました!
いよいよこの小説もラストスパートです。
長々と続きましたが、もう暫くお付き合い頂けましたら幸いです★
ではでは、追記よりどうぞ(´∀`)
激動の夜が明け。
ー…朝。
モゾモゾと寝返りを打つも、何か違和感を覚え、アリルは薄く目を開く。
(あれ…?)
寝る時と目の前の景色が違う。
ガバッと身を起こすと、紛れも無く自分の部屋だ。
『…どういう事だ…?』
回らない頭を必死に起こすも、追い付きそうに無かった。
*
『アリルー!』
寸刻、考えを巡らせていると、聞き覚えのある(気持ち悪い位に軽快な)声が部屋の外から聞こえた。
どう聞いても間違え様が無い。
(ジャミル…)
混乱する頭を追い込むには充分だった。
クラクラとする目眩を堪え、寝台から出てドアに向かう。
(アイツ、セリアといる時はあんなデレデレだったのかよ…!)
仮にも妻帯者だろうとか、弱ったセリアに余計な事を吹き込んで無いだろうなとか、怒りが込み上げて来た。
静かにドアを開けると、これまた気持ち悪い笑顔のジャミルが立っていた。
『おはよう!寝れたか?』
『………お陰様でな』
甘ったるいジャミルを出迎えたのは、小春日和なセリアの笑みでは無く、極寒の表情のアリルだった。
ジャミルが声の無い悲鳴を上げたのは、言うまでも…無い。