話題:創作小説
こんばんはー!
パチパチありがとうございました(´∀`)
ミニメもありがとうございます★
な、なるべく早めにお返事させて頂きますね(´□`; 三 ;´□`)
相変わらずの、ノンビリなペースで小説も更新して行きます★
ではでは、追記よりどうぞ(´∀`)
『ダリアンさま、心臓に悪いですよ』
『仕方あるまい。事の次第によっては、それなりの対応をせねばならんのだからな』
はははと笑い声を出すも、ダリアンの目は笑っていない。
『最後に、1つだけ。貴女にお伝えしたい事がある』
『如何なさいました?』
意味深げに話すダリアンに、小首を傾げる。
先程までの、敵対視する空気とも、一瞬の和らいだ空気とも違う。
一家を守る主の顔をしていた。
『妻の死を、貴女に言うつもりは無い。
だが、息子は…。
アリルを死なせる様な真似だけは、しないで頂きたい。
立場上、危険に晒すのは仕方無いのは存じている。
それでも。これ以上、家族を喪うのは忍びない。
それだけは、受け入れては頂けないだろうか…』
きっとそれは。
−…誰にも言えない心の底にある深意だろう。
愛した家族の、立場を理解しているからこそ。
(…『行くな』とは言えないものね…ー)
ダリアンの苦悩を垣間見たセリアは、そっと彼の手を取る。
『陛下…?』
『約束致します。ダリアンどの。
貴方の大切なご子息様だけで無く、ジャミル、ティニア、リオンは私の大切な存在です。
彼らの安全は、私が保証します。
どうか、大切な彼らを私にお預け願えませんか?』
姿はどう見てもアリルなのに。
今はセリアの姿が見える。
ふわりと笑んだ顔は、愛らしい少女のものだが、女王然としていて、見るものを惹き付け従えさせるカリスマ性を合わせ持っていた。
(流石だな)
危うく跪きそうになるのを、堪えたジャミル。
ダリアンとセリアのやり取りを感嘆の眼差しで見つめていた。
一見すれば、儚く可憐な印象のセリア。
だが、間違いなく強い線を持っている。
幼い頃より受けていた、アリルの教育の賜物か…。
まだまだ伸び代のあるセリアの行く末を、楽しみな様な怖い様な複雑な気持ちでジャミルは思い浮かべるしか無かった。