話題:創作小説
こんばんはー!
パチパチありがとうございます(´∀`)
相変わらずお風呂場で遊んでいます←
バタバタしてたスケジュールも落ち着いたので、のんびり急いで更新して行きたいと思います。
ではでは、追記よりどうぞ★
『で?悩んでたって言うのは…?』
『じ、実は…。さっき、見ちゃった…。二人の…。その、あの…』
『−…。ハダカ?』
モジモジと、要領を得ないが少しずつ口ごもるセリアから聞き出した単語を繋ぎ合わせると、更に顔を赤くし何度も頷かれた。
あぁ、それでか。と合点が行くも、そんなに恥ずかしがるものかと不思議に思った。
しかし、それもセリアが生娘となれば致し方無い事と片付けた。
『ご、ごめんなさい…』
『別に、減るもんでも無いし、故意…つーかワザとじゃないだろ?
なら、気にするな』
『でも…』
『じゃあ、元に戻れたら、アリルには謝っとけば?
オレはそれで良いから。な?』
『ありがとう、ジャミル神』
『良いって。さっ、早く戻るぞ?』
『ええ』
そこまで会話して、はたと現実に戻った。
先程、ジャミルに半ば押し倒されている様な格好になっている事を思い出す。
『そ、そろそろ離れてくれると、凄く嬉しいんだけど…』
『あ、ああ。すみません、つい素で話してました…』
ソソクサとセリアから離れようとした時、脱衣場の入口に、人の気配を感じた。
(男同士のむつみ事とか勘違いされたら…!
恥ずかしいとか以前に、アリルに申し訳が…!!)
『誰だ!』
『誰だとはご挨拶だな、アリル。自分の父親の顔も忘れたのか?』
『ダリアンさま!』
『帰宅後に、お前らが風呂に入っていると聞いて待っていたが、いつまでも出てこなくてな。
心配して様子を見に来てみれば…』
そう。
入口に立っていたのは、アリルの実父のダリアンだった。
いつからそこにいたのかは、不明だが、この恥ずかしい姿を見られた訳で。
恥ずかしさで、いっその事意識を手放してしまいたかった。
『ちちちちが…!これには深い訳がぁ!』
『アリル、道ならぬ恋に走るなら、せめて父に相談して欲しいものだな?
なぁ、ジャミル』
『これには諸々の事情があります。ダリアンさま。
余りご子息で遊ばないで下さいよ』
はははと笑い合うダリアンとジャミル。
ひとり誤解を解こうと空回るセリア。
−…自分の羞恥は兎も角。
ダリアンに誤解を解く事に頭が一杯なセリアには、彼の持つ金目が決して笑っておらず、不穏な光を湛えている事に気付く筈も無かった。