話題:創作小説
こんにちはー!
また間が空いてしましましてすみません(>_<)
今回はお風呂です!
楽しかったけど、余り細かく書かない様に気を付けています。
(何と無くですが)
ではでは、追記よりどうぞ★
『えーっと、ここをこうして…』
シュルシュル、と上品な布擦れの音を立てながらジャミルに服を脱がせて貰っている。
(当然この時はキツく目を瞑っている)
『陛下、すみませんがズボンと下着を脱がすので、片足ずつ上げて頂いても宜しいですか?』
『した…!?は、はい!わかりました!』
想像したく無いが、否が応でも想像してしまう。
『ジャミル神、ごめんなさい…』
色んな感情がグルグル回り、申し訳無いやら泣きたいやらで真っ赤になりながら、か細い声で謝る。
『いや、陛下は謝られる必要はありませんよ。後からアリルにガッツリと申し付けます』
『…アリル神は悪く無いわ…』
『それは陛下の感情論ですよ。結果として、陛下に不利益を与えてしまった以上、アリルには十二分の非があります。
さ、浴室にご案内します。滑らない様に気を付けて』
僅かに身震いしながらも、手を引かれながら少しだけ目を開く。
目の前にいるジャミルが、髪を濡らさぬ様にお団子状に纏めている。
さらさらの金髪をキレイに纏めているので、そこだけ見れば美しい女性のものだ。
が。
『な、なんでジャミル神も脱いでるの!?』
『いやだって、脱がなきゃ濡れるでしょ?』
もっともな話したが、アリルもジャミルも腰にタオルを巻いただけの姿だ。
目のやり場に困る。
『…ジャミル神って鍛えているのね…』
背中を流して貰っている間、先程一瞬だけ視界に入った裸を見て、呟いた。
視線は眼前の浴室の壁だけを見据えている。
『オレはアリルみたいに魔法が得意ではありませんからね。剣を振り回している方が性に合ってますからね』
『そうなの…』
『オレからすれば、アリルはもっと鍛えた方が良いと思いますよ』
『そ、そうなの?アリル神、別に太って無いと思うけど…』
『ヒョロいと言うか、なんと言うか…。陛下をお守りする時に魔法だけだと頼り無いでしょ?
まぁ、アリルも最低限の戦いは出来ますが、心配なんですよね』
髪を洗いながらも、会話は続く。
兄が弟を心配する様な、低くも優しい声。
ジャミルの指と声が、セリアを心地好く刺激する。
誰かにこんな風に髪を洗って貰う事は普段無いので、ウットリと目を閉じていた。
普段は女官に優しく洗われているが、ここまで気持ち良さは無かった。
初めての経験にセリアは素直に身を委ねている。
『アリルは頼りになるわよ』
夢見る様な、ボンヤリとした口調で返す。
(呼び捨て…?)
普段名だけで呼ぶ事は無いので、僅かに引っ掛かるも、まぁボンヤリしているだけかと、その後は気にせずに髪を流してやる。
『はい、終わりましたよ?』
『ありがとう!ジャミル神!
スッゴく気持ち良かったわ!』
フフっと笑う女王に向かって、『漸く、ちゃんと笑って下さいましたね?』と話す。
セリアはそこで、入れ替わってからマトモに笑っていなかった事に気が付いた。