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16/10/05 Wed 19:54
リンク/サントレーヌ組ネタ *小ネタ

I組と派シンはギルド住み。
ルカとスパーダ、イリアと派シンが同室。

ルカとイリアが仲良く?する話。



【るーむちぇん】


スパーダ
「おいルカ」

ルカ
「どうしたの?」

スパーダ
「おまえ今晩、イリアんトコ泊まれ」

ルカ
「……え?」

スパーダ
「一度でわかれっての。今晩、おまえとシンチェンジな」

ルカ
「はッはあああああああ!!?」

スパーダ
「うるせえなぁ…オレが気ィきかせてやってんだろ?さっさと襲うなり告るなりしろって」

ルカ
「いやいやちょっと待って!!!なに急に!?」

スパーダ
「こうでもしねえと進展しねえだろうが。ショック療法?みてえなモンだなヒャハハ!」

ルカ
「楽しんでるでしょ……」

スパーダ
「人聞きの悪いコト言うなって。オレはおまえのこと応援してんだぜ?」

ルカ
「嘘だ……シンといる方が目的なんでしょ……」

スパーダ
「ああ?なんだよソレ。まるでオレがダイスキーみたいじゃねえか」

ルカ
「違わないよね?スパーダ、よく寝言で『シン〜すきすき〜』って言ってるよ?」

スパーダ
「うっ嘘だ!!!!」

ルカ
「うんまぁ嘘なんだけどね」

スパーダ
「……ルカのくせに生意気じゃねえか…」ゴゴゴ

ルカ
「(言い過ぎたかな…)」

ーーコンコン

ルカ
「うん?誰だろ……はい?」ガチャ

派シン
「どーもー。スパーダ、用ってなんだ?」

ルカ
「わ!シン!?」

スパーダ
「おーちょうどよかった。まぁ入れ入れ」

派シン
「おじゃまー」

スパーダ
「んじゃ、またなルカ」ドンッ

ルカ
「わ!」

ーーガチャリ

ルカ
「え……えっちょっと!?スパーダ!!」

派シン
『え、なに?何事?』

スパーダ
『ルカのやつイリアといたいって言ってたからよ、今晩おまえと部屋交代な』

派シン
『なるほど』

ルカ
「ちょっシン!?なるほどって物分り良すぎじゃない!?」

派シン
『ルカー、部屋漁るのだけは勘弁なー。なんもおもしろい物ないけどごゆっくりドーゾー』

ルカ
「どうぞって……き、君は!?平気なの!?」

派シン
『へ?うん?』

スパーダ
『ルカよぉ、野暮なコト言ってんじゃねえぞ。ほらさっさと行っちまえ』

ルカ
「ぇ、えぇ〜……」

派シン
『ファイト!』

ルカ
「ぇぇ……」




イリア
「はぁ??なにそれ」

ルカ
「そんなの僕だって知りたいよ…」

イリア
「あんたあいつらのダシに使われたのよ!つーかあたしも!?ぐあー許さん!!」

ルカ
「ご、ごめん……」

イリア
「は?なんであんたが謝るのよ。もーいいわ。今さら行ったところで嫌なトコ鉢合わせちゃマズイもん。明日文句言ってやる」

ルカ
「ご、ごめん……」

イリア
「だから謝らない!!もう寝なさい!」

ルカ
「ぅ……」

イリア
「なによ」

ルカ
「少しだけ、お話しない…?」

イリア
「……いいけど」

ルカ
「はは、よかった」

イリア
「…というか、あんたどこで寝るの。シンのベッド借りるの?」

ルカ
「さすがにそれは……床で寝るよ」

イリア
「ふーん……嫌じゃなければあたしの貸してあげてもいいけど」

ルカ
「えっ」

イリア
「あたしがシンのとこで寝てって意味よ!もちろん!!」

ルカ
「えっえっ…そ、それは……」

イリア
「…じゃあいいわよ別に。床で寝なさいよ」

ルカ
「う、うん……」

イリア
「(遠慮しすぎよバカルカ…)」

ルカ
「…あっ、ねぇ、イリアはいつも部屋でなにしてるの?」

イリア
「いつも?んー…だいたいシンと話してるかしら……」

ルカ
「え、いつも?」

イリア
「そうね」

ルカ
「そんなに会話って続くものなの?」

イリア
「そうねぇ…あんま意識したことないけど、いろんな話してるから沈黙が気まずいみたいなことはないかなー…」

ルカ
「すごいね、やっぱり女の子同士だからなのかな?」

イリア
「逆にあんた達はなにしてんの?」

ルカ
「話することもあるけど、ずっとではないよ。それぞれなにかしてたりする方が多いかな…」

イリア
「へーそういうものなの?男同士って」

ルカ
「たぶんそういうものだと思うけど…。スパーダもけっこう本を読むんだよ」

イリア
「それは意外だわ!じゃああんた達の部屋は静かなのね」

ルカ
「はは、そうなのかも。でも女の子同士っていいね、すごく楽しそう」

イリア
「それがフツーだからいいなとも思ったことないけど。でもまぁ、いいのかもしれないわね」

ルカ
「うん、いいと思うよ。……こんな風に、何気ない会話してるんだね」

イリア
「明日は肉の塊喰いたーいとか、明日のおやつは生菓子がいいーとかね」

ルカ
「はは、イリア食い意地張りすぎだよ」

イリア
「あたしが言ってるとは一言も言ってないんですけど!?」

ルカ
「でもイリアだよね?シンはイリアの願望を叶える側だもん」

イリア
「まぁそうだけど」

ルカ
「ふふ、なんだか姉妹みたいで微笑ましいな」

イリア
「なによそれ!」

ルカ
「シンがお姉さんで、イリアが妹。すごく似合ってるよ」

イリア
「……あいつの危なっかしいとこ見てると、あたしの方が姉な気分になるけどね」

ルカ
「そっか、確かイリアもお姉さんだったね。それも踏まえて仲良し姉妹みたいで、なんだか羨ましいや」

イリア
「あんたも女になりたいってこと?じゅうぶん素質あるわよ」

ルカ
「ちっ違うよお!」わっ

イリア
「ひひひっ!もーいいわよ、寝ましょ」

ルカ
「う〜……ぁ、イリア?」

イリア
「なによ」

ルカ
「あの、その……き、君の、ベッド…借りても、いい…?」

イリア
「……好きにすれば!」ふいっ

ルカ
「〜ありがとう!」ぱぁぁ

イリア
「(バカルカ…)」かぁ



翌日。


イリア
「……昨晩はお楽しみでしたねえ?」

派シン
「ぅ〜…んん?」

スパーダ
「ねみィ…」

イリア
「寝不足ですかあ!?それはそれはなにより!!」

派シン
「頭に響くから…静かにして……」

イリア
「元はと言えばスパーダ!あんたが元凶なんでしょ!?」

スパーダ
「あぁ…?うっせえな…よかったんだろ……結果オーライじゃねぇか…」

イリア
「よくないわよバカ!!」

ルカ
「(イリアのベッド…眠れなかった…)」

派シン
「イリア楽しかったか…?」

イリア
「た…っ楽しくないことはなかったけど!それとこれとは話が…」

ルカ
「イリア…!」

派シン
「へへ、よかったな〜」うとうと

イリア
「うがああああ!!そういうことじゃなあああああい!!!」





余談

サイラス
「で?おまえたちは朝までトランプをしていたと」

派シン「うん…きっちり勝敗つけないと寝れないじゃん……」うとうと

スパーダ
「…さっさと負けちまえばいいのに…コイツ粘りやがるからよぉ……」うとうと

派シン
「負けねぇし……」うとうと

スパーダ
「次は圧勝してやる……」うとうと

ベアトリス
「はいはい一度寝なさい!仕事になんないわよバカ!」ばさぁ

派シン
「ぐーー」

スパーダ
「かーー」

サイラス
「全く手の掛かるガキども…」

ベアトリス
「こういうとこまだ子どもでかわいいけどねー、ふふっ」


イリア
「あんたも眠そうね、仮眠とりなさいよ」

ルカ
「ぅん、そうしようかな…」

イリア
「ほらケットあげるから」ばさっ

ルカ
「へへ、ありがと……すぅ…」

イリア
「…ふん……」

ベアトリス
「(あらあらあら)」により

サイラス
「(青春だな…)」




おわり。




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