三日月夜話
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3day Bouz Photo Diary

『ショーシャンクの空に』
・・Art/Theater
2023/07/31/Mon 14:17


ずっと観てみたいと思っていたのです。
『ショーシャンクの空に』。

時々、ブログのプロフィールなどに、好きな映画のひとつとしてこの作品をあげているヒトを見かけていて。

それから随分前から、映画のタイトルに惹かれていて。

やっと、一昨日の深夜、CSでオンエアされていて観ることができました。

『ショーシャンクの空に』は、
1994年に公開されたアメリカ映画です。
冤罪で投獄された銀行の若き副頭取であるアンドリュー・デュフレーン[仲間からアンディと呼ばれています](ティム・ロビンス)は、刑務所内の人間関係を通して、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマです。

映画のほぼ半分以上が刑務所の中が舞台というシテュエーションだけど、囚人仲間のレッド(モーガン・フリーマン)の穏やかな口調で終始語られるナレーションと、陰鬱にならない光と闇の色調が、此処は塀の中だということを忘れてしまうほどの巧みさには驚いてしまいました。


原作は、かの有名な「スティーブン・キング」氏。
だから思っていた通り、罪や善悪、希望や心というキー・テーマが根底に織り込まれた作品でした。

20歳代にこの映画を観たら「感動した とか、感極まって泣いた 」とか、そういったような感想を持ったかもしれないけれど、人生の折り返し地点を過ぎて観た感情は、深くて静かな感覚に包まれた という感じでした。

ゆったりと水面にたゆたっているような。
それは「充足感」に似ているかもしれません。

どんな逆境に置かれても、大切なのは「希望」を失わないことだとアンディ(アンドリュー)は言います。

でも思うんだけど、希望を持ち続けるためには、決して折れない心が必要なんじゃないかな。

わたしなど、容易くぽっきり折れてしまうので、「希望」なんてとっくの昔に何処かへ落っことして来てしまいました。

だからなのか、心の深い場所に「ず────ん」と響いたのかもしれません。

最初は遠巻きにしていたレッドも、だんだんアンディとの距離が近づいて、お互いを「友」と呼び合うようになる「心の距離感」が、また素敵でした。

日本の司法や刑務所事情などと照らし合わせて観てしまうと、この映画は否定的な印象になってしまうでしょう。
そこのところを踏まえて観ることをお勧めします。

わたしは、この映画のフライヤー(上の写真)に心惹かれていたのですが、それが何故かわかりました。


「彼は自由に飛ぶべき鳥だった。光り輝く羽を持って」


『ショーシャンクの空に』
心の奥深くに沁み通る、素晴らしい映画でした。


ちょっとだけネタバレするので、追記に綴ります。


追記アリマス
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