徒然帳
category:home sweet home(家族パロ)
home sweet home(第十六章-5)
4月21日 21:53
「くっそー……まさかあそこで希夕に会うとは……遭遇する前に逃げるつもりだったのに……」
夜、リビングには精神的疲労によりグッタリとした圭介がいた。
そんな圭介を見て、旭妃と一馬がヒソヒソと言葉を交わしている。
「ケー兄……そんなに希夕先輩のこと苦手なんだ……」
「確かにあの人……放課後見かけた時妙に楽しそうだったよな……」
「つーかこいつの場合、失言ばれて問い詰められるのがパターン化してるからな。いつものことだろ」
「亮てめぇ……!!他人事だと思って!!」
呆れたように言う亮を圭介が睨むが、効果はないようだ。
それもそうだろう。
ガックリと肩を落とす圭介へ、旭妃が笑顔を向けて言った。
改めて、言っておきたいと思ったことがあるのだ。
「でも、お弁当ありがとう。ケー兄。助かったよ」
なんだかんだ言っても、それは紛れもない本音。
旭妃の言葉を聞いた圭介はようやく、笑顔で顔を上げた。
「可愛い妹のためだからな」
旭妃がお腹を空かせて授業を受けることに比べれば、某後輩から脅されることぐらいどうってことない。
かなり本気でそう思っているあたり、圭介も結構シスコンだったりする。
◇◆◇◆◇◆◇◆
お待たせしました(土下座)
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