隣家の息子が深夜まで騒がしいので、注意したところ、かえってひどくなりました。私は夜も眠れずノイローゼになってしまいそうです…。
隣人が騒がしい ノイローゼになりそう!
相談人: いえ、今は昼も夜もすごくうるさいのです。ステレオのボリュームを最高にまで上げて、ガンガン音楽を響かせるのです。
弁護士: それを注意しに行ったのですね?
相談人: はい。とても我慢できませんでしたので、隣に申し入れに行きました。
弁護士: どんな対応でしたか?
相談人: そのときは、一応、はい分かりました、ということだったんです。ところがその後、かえってひどくなってしまったんです。
弁護士: 隣とは前から仲が悪かったんですか?
相談人: もともとはそうでもなかったのですが、昔、うちの子が隣の息子をいじめたらしく、それを根に持っているようです。
弁護士: 騒音のために夜は眠れないのですか?
相談人: はい、精神科にかかって、安定剤などの薬を飲んでいます。
弁護士: 貴方と似たようなケースで、隣の主婦に精神的ストレスを与え、慢性頭痛症の傷害を負わせたという奈良地裁の判決があります。
相談人: 民事ですか?
弁護士: いえ、刑事事件です。傷害罪になります。
相談人: 傷害罪は、直接に他人をたたかなくても成立するのですか?
弁護士: はい。手段とか方法にはなんの制限もありません。たとえば、他人に性病を感染させたときや、しつこく無言電話を繰り返したときにも傷害罪が成立します。
相談人: 騒音でも成立しますか?
弁護士: はい。集団で太鼓をたたいたケースとか、最近では主婦が、連日早朝から深夜までラジオや目覚まし時計を鳴らし続けて傷害罪が成立した事件があります。
相談人: 隣に注意して、それでもダメなときには警察に訴えることにします。
弁護士: 頑張って下さい。