話題:読書

電車のおとも。



短歌集です。

俳句とか、短歌とか、好きです。
日本語って美しい。

米洗う前に蛍の二つ三つ
米洗う前を蛍の二つ三つ

「に」が「を」に変わるだけで、自分の前にいた蛍たちが、自分の前をフワフワと通り過ぎてく。たった一文字で、動き、臨場感が加わる。想像の中でだけど。


このブログタイトル「ひねもすのたり」は、

春の海ひねもすのたりのたりかな

という与謝蕪村の俳句から取りました。国語の教科書に載っていて、大好きになった俳句です。

のんびり、ゆったり。
気が急いているときに思い出すと、なんだか肩の力が抜けて、落ち着く。


あれ、短歌というより俳句の話になってしまった。



穂村さんを知ったのは、中学生のときだったかな?

彬聖子さんの「こいのうた」という少女漫画の単行本。穂村さんの短歌をモチーフにしたオムニバス集です。

終バスに二人は眠る紫の〈降りますランプ〉に取り囲まれて

当時、作中に出てくるこの短歌にときめきました。これだけで、その場面だけでなく、二人の関係性や行った先のこと、どれだけでも想像が広がります。それで漫画ができるくらいだもんね!

倒置法とか、二つの文に区切れているところとか、〈〉を使うところとか、なんていうの、言葉運び?も、とっても素敵。(専門的な知識なくてスミマセン)



なんてことを取り留めもなく書いていたら、いつのまにか随分と時間が過ぎていたので、このへんで^^