そうだと…
思ってる人から
傘が貰えるとしたら…

嬉しいですか?

帰り際の
突然の雨

雷鳴

空が
紫色に変色

気持ち悪さを
覚えた

玄関にて
帰ろうと言った
ボクを
同僚が
止めた

「えっと…あの人が
先輩が
傘を
貸してくれるんだって」

ボクは
折り畳みを
同僚に見せた

「あっ…そっか…」

直に聞こえる声

「傘一本しか無くて…
ってあれ?
用意が良いね」

ボクを見て言う

「じゃ、はい。
あぁこの傘
返さなくて良いからね。
使い道無かったら
捨てて良いから」

そう言って
傘を
同僚に渡して
去る先輩…


………


その傘が
ほんの一瞬…
欲しいだなんて
思ってしまった…

100円の
ビニール傘なのに…・・・・



どうやら
傘にも
思い入れが
ある見たいです…