良い顔




「顔を見せてみ」


母さんが言う


まだちょっと拗ねた声で
返事をして
振り返ったお子様


「うん…大分良い顔してる。もっと難しい顔してたから…楽になったら?」


この会話の昨夜


嗚咽混じりに
震える声で
言いたい事を…
言えなかった事を…
言って見た


てか…
追い詰められた感じだったから
適当に言いたい事を
引き出して
言っただけ…


悩みあっても
親には言わんかった
ずっとそうだった


それじゃ…
いけないのだと思った…


何でも言うのが…
大切なんだって…


甘えたらいかん


てのが…
ずっとあった…


嗚咽と涙と一緒に
なんかが流れてった…





久し振りだったんだ…
こんなにスッキリしたと
思ったのわ…


まぁ…
独り善がりだったんだよなぁ…


自分の力だけでなんとか
なんならって…
なる訳無いのに…
頑張ったってさ…
そら…苦しいわなι
苦しくても良かったんだけどさ…


独りじゃ無いんだもんな…


あぁ…


何であんなに苦しかったんか
今じゃ解らんくらいだ(笑)