気紛れな…

心に穴が開いたようだ　とキミは言う

その穴を塞ぐ為に、埋める為に何かを求める

それは、誰かであったり物であったり

でも満たされない　とキミは言う

何故？　どうして？　とキミは言う

…答え？

それはキミの心に穴が開いたなら、それはキミ自身で塞ぎ埋めるしかない

誰かで埋めたところで　物で塞いだところで

それもいつか失われるものだから

―カヲル

生きるって難しいわね

でも、素晴らしものでもある

生きていなければ、ワタシもアナタも出会う事はなかったのだから

それだけでも、ワタシは生まれて良かったと思う

ワタシはワタシとして生きていられる

生きることに嘆いているのは……

アナタが自分自身を大好きだから

それに気付いている？

―レイ

「私は貴方にパンを焼いてあげました

だから、貴方も私にパンを焼いてください」

誰かに何かをする時、見返りを求める？

善意で行ったとしても、「してあげた」になると、容易に「あの時」が前に付くようになりやすい

そうなると求めに応じて貰えなかった時、容易に「してくれない」に変化してしまう

なら「させてもらった」ならどうかな

行った行為だけれども、それは「与えられた」「頂いた」という解釈になる

そうなると、見返りを求める事はなくなると思うんだ

……キミはどちらかな？

―カヲル

永遠というものはないわ

人も物も想いも

だから今が大切なの

人は過去に生きていない

未来は今の先にあるもの

なら…今を生きるしかない

大丈夫

永遠に続くものはないのだから

―レイ

そうだね。

結局の所、キミはキミ自身をどう思っているのか。だと思うよ。

それが何なのか？

残念だけどボクには答えることができない。

ヒント？　それなら、もう手にしているんじゃないかな。

キミがボクに惹かれる理由もそこにあるのかもしれない。

願わくば見つけ出して欲しいな。

―カヲル