どんな状況に置かれても一つは打開策があるって事。
それは自発的に動いた結果だったり、周囲の人の力だったり、はたまた時の流れだったり、それらが複雑に絡み合った結果だったり…要因は様々だけど、少なくとも私には必ず一つは打開策があった。
受動的で私にとっては努力してないような気がしてむかつくけど、特に『時の流れ』ってヤツの効力は認めざるを得ない。
万人が口を揃えて言うであろう『時間が解決してくれる』もまんざらデタラメって訳じゃないなと思った。
立ち止まってしまってどうしようもないと思っても、その時何かにぶつかって立ち止まってるのは自分だけで、周りはみんな時間の流れに従ってそれぞれのスピードで進んでて…。
『取り残されてる』って思うのは自分が立ち止まってるからで
『立ち止まってる』のは自分のスピードで進んでなかったせいでついて行けなくなったからで
そもそも自分なりのスピードで進んでたら『ついて行く』っていう概念さえ要らなかった訳で
そんな事を考えてる間も時間は粛々と進んでいて、周囲も何かしらを考えながら、実は気づかせないだけで立ち止まったりしながら進んでいて
それに伴って自分を取り巻く環境も徐々に変わって
結果『時が解決して』くれていて…。
やっぱり認めたくないけど、それでまた一歩ずつ踏み出して行って今の自分が居る。
立ち止まらないで駆け抜ける生き方もアリだと思うけど、よそ見しながらでも、立ち止まりながらも生きないともったいない。
駆け抜けていたら見つけられなかった物をよそ見して、立ち止まって沢山拾って生きていったらそれこそ、生きてるだけで丸儲けだと思う。
そのくらいのふてぶてしさは皆持ってていいんじゃない?
立ち止まる事は悪い事じゃない。
八方塞がりの時に毎回がむしゃらに壁に穴開けようとしなくてもいい。
その壁に綻びが見える瞬間まで立ち止まって待つのも大事。
立ち止まってるのは自分だけじゃなくて、皆時々はそうして生きてるんだって。
たったこれだけの事が分かっただけでも私は駆け抜けた人よりちょっとだけ幸せなんだと思う。
ブヒャアァァ!寝落ちした!
ま、気を取り直して…10年くらい前かな。
『もうどうでもいいや』っていう時期があって、『死ねば保険金がおりて電話が鳴り止むからいいやん』みたいな事考えてて。
そんな時にバイクで事故った。
家の目と鼻の先にある交差点で。
頭打って意識がはっきりしてなくて、『あぁもういいや』なんて思ってる時に
たまたま通りかかったタクシーの運転手さんが顎と頭から出た血で顔半分がドロドロの私(汚)を引きずって道路脇まで連れてってくれて
たまたま通りがかった見ず知らずのお姉さんがハンカチで傷口押さえてくれて
たまたま通りがかった郵便配達のおいちゃんが救急車呼んでくれて
その間にタクシーのおいちゃんは私のバイクを道路脇に避けてくれて
お姉さんは一緒に救急車に乗ってくれて、病院で状況を説明してくれて
現場ではタクシーのおいちゃんと郵便配達のおいちゃんがお巡りさんに状況説明してくれて
失踪してた母に連絡する為に私がうわごとで『ケータイ』て言ってたのをお姉さんが聞いてメモリーの親戚欄に先生が電話かけまくってたり(爆)
っていう通りすがりの人達と先生の連携プレイを意識がはっきりした時にお巡りさんから聞いた(笑)
左側頭部なんか傷口縫合するのに十円ハゲが出来てたりして(プッ)、『髪の毛剃ってしまってごめんね』とか
顎はたかだか2cmくらいの傷なのに完治後なるべく目立たないようにする為に8針も縫ってて…脳外科の先生ホントに気を使ってくれた。
顔の傷で何か言われたらすぐに言いなさいね
て言われた時は『アンタは親か!』て思ったけど
でもケガで済んでホント良かったと思った。
で、母も自己破産する踏ん切りが付いたらしくて、手続きしてくれた。
両親二人とも自己破産してて私達姉弟まで信用がないっていう状況は避けたかったらしいけど、鳴り止まない電話で子供がノイローゼになったんじゃしょうがないよねって思ってくれたらしい(爆)
事故った時の状況考えたら無意識な自殺願望があったんじゃないかな、と思う。
だって路面が濡れてんのに時速50kmくらいで左折してんだもんな(おま)
多分後続のダンプが左折してたら頭踏まれてパァーンですわ(うわ…)
でも結果は命に関わるようなケガもなく、路面を華麗に滑って側溝(かなり深くて幅もある)に落ちたあげくフレーム歪んで使い物にならんくなったバイクが残っただけ。
健康な人間はそうそう死なないもんだ、ホント。
あの時の通りすがりのおいちゃんとお姉さん…名前も名乗らず母が病院に来る前に帰っていったから郵便局の本局にお礼の電話してそれっきりなんやけど
一応あれからも私は無事に生きてます。
結婚して子供も一人持つ事が出来ました。
あん時は本当にありがとうございました。
この3つは伝えたいですな…。
2008-11-17 03:03