誰かの特別でいたいのは、
誰からも必要とされないのが
寂しいから。
誰からも忘れられるのが怖いから。
私の存在理由って何?
私の存在価値って、何?
ただただ「存在」を実感したくて。
自分の「存在」を感じたいの。
そうじゃないと、いつか私は「私」を失うわ。
自分がわからなくなって、
深みに嵌まって、抜け出せなくなって。
自分を見失ってしまう。
そうなる前に、認めてあげたくて。
ちゃんと存在してるよ、って受け止めたくて。
そのためには、他者が必要なの。
人は皆、他人を通してしか自分を見ることができない。
自分だけじゃ気づけないことがたくさん、たくさんあるから。
誰かが私を「特別」と想ってくれることは、
そのまま私の「存在」が認められたということで。
それで、ようやく私は安心できるの。
誰からも必要とされないのは怖い。
誰からも忘れられるのは、もっと怖い。
だから、ね。
特別に執着してしまうのよ。
誰でもいいわけじゃない。
願わくは、私の特別な人の特別に。
そうして互いに思い合えたなら、どれほど幸せなんだろう。