18/12/08 02:46 (:日常)
  そしてため息をつく

今日、電車で優先席だけど空いてたから座ろうと腰を降ろそうとしたら、お婆さんが乗車してきてので、座るのを辞めてお婆さんに勧めようとした。

と、同時に隣に座っていたおじさんが慌てて降車し、私がお婆さんに声を掛ける寸前に、かなり向こうの方から別のお婆さん…おば様かな?が大きな声で「あぁ〜あそこに座らせてもらいましょう!」と言いながら空席目掛けて走ってきて、すかさず、おじさんが空けた席に座り、連れの娘さん?20代かな?に座れと勧めた。

私は娘さんと向かい合わせになり、一瞬『妊婦?』とも思ったけど、どう見てもまだお腹は目立たず若く元気そうだったので、私はお婆さんに向かって「どうぞ」と言った。

お婆さんは首を振り座らず黙ったまま、座ったおば様を背にして立ち、私はそこから少し離れて立ち、娘さんは…座らずにおば様の前に立ち、空席のまま電車は走り出した。

恐らく妊婦な娘さんは、私にムッとしたからこそ座らなかったんだろう。

あれだけ派手に車内を走って空席確保したおば様も娘さんに強く勧めるでもなく、かと言って自分は立つでもなく、もちろん私に座りたかった理由を言う訳もなく。

私もかつては妊婦であった訳で、意地悪したかった訳でもなく、お婆さんは座ってくれなかったし、まー私の立場はなく。

おば様が、さっきの勢いで私に何かを言ってくれたなら、思ったことも言えたかなと思いつつ、更に少し離れたところに空席が出来た時に座って、やらねばだったメモ書きに専念することにした。



私は間違えてはないと思う、けど、大きな声で『そこ座るから空けとけ』と言わんばかりに空席目掛けて走ってきたおば様の振る舞いがすこぶる気に入らなくて、あえて空気を読まなかったのは事実。

見ただけではわからない色んな立場や理由があることは、その『気にくわねー』な気持ちの後に回した。



やはり、空気を読むべきだったか?

そうすれば、きっと周囲の人も私も『すげー図々しい親子だな』と思ってただ過ぎただろうに。 

わざわざ自分をある意味窮地に追いやった私はバカだったよなぁと思う。




流せばきっと忘れ去ったに違いない出来事を、そうしなかったが為に、図々しいおば様と頑として座らなかった娘さんを、きっとしばらくは、もしかしたらずっと、私は忘れることが出来ず、電車に乗る度に思い出すんだろうな。

そして、図々しさが気にくわなかった、けれどもおば様は実母か義理母か知らないけれど、きっと妊娠中の娘か嫁を大事にしたかっただけなんだろなぁと思う度、流せばよかったという後悔といややっぱりあっちが変だよという気持ちとを思い出しては、前者が優勢となり気持ちが沈むんだろうな。

そして、ため息をつくんだ。




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