黒い爪が掻いた悲恋の跡
血が滲む皮膚細胞までも、食い尽くしたい
不思議な愛の形は未だに無形
飲み干したフルウツジュウスの涙が
口内を侵すのを、ただ、待っている
嗚咽に包まれた朝を招いてる
ずっと、ずっと、夜を浮遊して
苦しみの彼方に惑星があるとするならば
それはきっと、あたしが眠るべき地
誰にもわからない場所で、砂塵と化した花と眠り
誰にもみつからぬ場所で、木霊しない叫び声を上げ
貴方に届かない腕を投げ出して
がらんどう
がらんどう
赤い爪が蘇らせた未練の跡
首筋に繋がれたチェインに、酔いしれたい
不思議な愛の形は今は醜形