焦燥の影が溢れかえって
居場所をなくした

罪なる母体と憂いの定めを
シャベルで掘り返した

ただ、静かなる夜明け

色濃く育っていく、
僕の刺々しい生命を
憎むしかなかった

いつかの日か彼女の、
目から滲んだ少しの温かさが
救ってくれると信じていた

時は遅かれ早かれ、
多くの死を咀嚼して
飲み込んでは償いを人間に
押し付けては眠る

平和という怠惰を、
認めず生きていく

一体、何が間違いだ?

平和という混乱が、
認められるならば

僕は今日も聖なる血を求めて
殺人を犯す