卑怯でもなんでもいいからそばにいてほしくて、
もう、愛してるとかじゃなくて。そんなの関係なくて、2年築き上げたものはやっぱり大事で、そんなもの、そんなちっぽけなもの。
「だったら全部放り投げて迎えに行けばいいだろう」
「そんな顔をされて部活に来られても迷惑だ。」
部長の肩書きを受け継いだ背中は淡々とサーブを打ち込みながら俺の目なんて見ずに呟いた。
友人の言葉は正論で、だから、さらに痛い
「おまえはいいな。いつも可哀相な役ばかりで。」
「先輩がどんな風に考えて居なくなったのかをちゃんと考えてもいないくせに」
「そうやって文句だけ喚き散らして被害者振るのか」
「はっ、くそったれだな」
日吉は、つよい。
弱虫な俺がこうやって泣いても、なんにも動じず正論を言う。
サーブが決まる度にバシッという音がクリアに俺の心に響いた。
「っ、…っしし、どさん…は、」
「泣くな」
「うっ…」
「泣くな、示しがつかん」
樺地の大きな手がおれの背中を擦った
まだ部活時間じゃないけど、後輩たちはまだらに集まりつつある。
俺は樺地に小さく礼を言って、コートをあとにした。
「………まだいたのか」
部活が終わるまで正レギュラー専用の部室に籠っていた。
泣いて腫れた瞼のせいで目を開けるのが億劫だ。
急に飛び込んだ光にすぐ腕で瞼をふさいだ。
「堂々とさぼるとは良い度胸だ」
「…日吉が迷惑って言った…」
「その子どもじみた見解、いい加減にしないと怒るぞ」
バサッと豪快にユニフォームを脱いだ日吉は、もうすっかり部長の仕事が板に付いていて、俺と樺地はあまり役にたっていない。
いつだって日吉は、真直ぐ正しい道を歩いてる、
それを、支えるのはだれ?
不安にならないの?
かなしくならない?
寂しくならない?
弱ってしまうことないの?
「ひよし…」
おれじゃ、なくて
日吉が宍戸さんのそばにいたら、こんな風にはならなかった?
「おれは寂しい。寂しくて死んじゃいそうだよ。辛くて、悲しくて、寂しくて、だって、宍戸さん、はっ、新しい場所で、知らない人達と、楽しく過ごす、かもしれないけ、ど、だってでも、おれ、は、っおれは、まだここにいて、宍戸さんと過ごした、コートで、階段で、場所、で過ごしてて、おれはいつだって思い出すの、にっ、…わす、忘れるなんて、ひきょうなんて、思ったことないのに…っ」
「会いたい…っ」
「ひよし、っおれ、宍戸さんに会いたいっ…」
「そういうことは本人に言え、ば―か」
「…、うそ、」
「嘘なら、良かったか?」
優しい、影が部室に伸びてる
日吉のため息と、樺地の右手がおれの体を支えてた
「急に樺地から連絡来るから、びびったけど、会ってみたらすげえ困ってるし。おまえ、部活中に泣くなよ、そりゃないぜ?」
「まぁ結局泣かせてる原因はあなたなわけですけど」
「…あぁ、ごめんな」
「謝られても困ります。帰ろう、樺地。」
こくり、と樺地がゆっくり頷いてそしておれの背中をひとなでするまでがすごいスローだった。
おれの目にクリアに映るのは目の前に夕陽を受けるこの人だけ。
「目、腫れてる」
バタン、と部室の扉が閉じる音を聞いてから、宍戸さんは口を開いた。
カツカツと真新しいローファーを鳴らして側にくるのがわかる。
「そんなに泣いたのか?」
ソファにへたりこんだおれの目線に合わせてしゃがんだ宍戸さんの目は、ゆれてない。
見慣れない詰襟の黒の制服。
緩められた首もとから覗く、あのとき最後に触れた喉仏がゆっくりと動いてる。
「泣かせてばっかだな。おれ」
泣きそうなこえ。
ねぇ、ししどさん。
「…遅くなってごめん。」
ことばなんて、どうでもいいから。
触れて、
「迎え、きたぜ」
性懲りもなくおれは泣いた
宍戸さんは抱き締めないでおれをずっと真正面から見てた
おれは恥かしくて、情けなくて何度もジャージの裾で涙をふいた
間に合わないそれを拒むように、宍戸さんは優しく両手で涙をふいてくれた
その手の暖かさに、おれはまた泣いた
「日吉と樺地に礼言わなきゃな」
「…どうして?」
「だって俺たち弱虫を叱ってくれたのあいつらじゃんか」
「あはは、そうですね」
「そうだよ、日吉なんて根に持つタイプだし」
「ふふふ…でも、今はだめです」
「…あぁ、今はだめ、だな」
「探しに行きましょう。」
どこまでも。
やっと春が、きたのだから。
(おかえり、ただいま)
連載…?←
なぜこういう展開になったのか全然理解してません。
ノリってこわ―。
ただ、たんに
どこまでもふたりで一緒に行きたいお―とりくんと
どこまでもふたりで一緒にいてはいけないししどさんのおはなしにするつもりが(笑)
まぁでも
ぶっつけ本番しかも修正なしっていうのもたのしかった\(^O^)/←
結果的にへたれ泣き虫乙女っ子長太郎×男前彼氏気質宍戸さんになりましたがね。
そして日吉がすき。
樺地もすき。
日吉は厳しいこと言ってすげえ長太郎いじめてるけど、実は宍戸さんから「長太郎元気?」とかそういうメールばっかきててそろそろこいつらぶっ飛ばして殺る←あ とか思ってたときなので。いつもより長太郎へのあたりが5割増ぐらいです。(笑)
樺地はそんな日吉の心中を知っていたので急いで跡部たまに宍戸の通う高校の場所を聞き出しお出迎えにあがりました。
あ、宍戸さんの学ランは趣味です(笑)
すごく似合うと思うんだがどうでしょうか。←?
それにしても宍戸さんはどの色のセーターも似合うなぁ。
いやでも黒のVに眼鏡スタイルと緑のカーデスタイルを押します。
ネクタイはあまりしません。
夏も色付ポロ(黒か灰色)か洋楽rockTシャツ登校願います。
うお―かなり燃える制服芸人やってほしいなやっぱり\(^O^)/こら
うん
てことでやっぱり最後は幸せ(^ω^)