落ち着いたエロがテーマです←
誘い受けヘタレ、かと思いきや攻めるレイちゃん。
本当は自分だけを求めて欲しくて、でもそれは絶対に叶わないと知っていながらも、少し自分にだけ彼女の眼差しが向くと期待しちゃって、でも傷つくのが怖いからゴリ押ししちゃうレイちゃん好きだ\(^q^)/
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【渇望。】
「喉渇いた…」
炎天下の真っ只中で、彼女はその蒼い瞳を向けて言った。
私の手元を見て。
どうしてかわからないが、人が持ってるものを欲したくなるのが人間の性で。
彼女も例外ではなかった。
「レイちゃん、一口ちょうだい。」
喉の渇きに耐えきれず彼女は言う。
ここで素直にあげてもよかったが(私はそこまでSではない)、この時ちょっとしたイタズラを思いついた。
もちろん彼女だから思いついたわけで。
「いいわよ。そのかわり…私にキスしたらね。」
「え?」
蒼い瞳は予想した通り驚きをあらわにした。
まさか、いきなり飲み物をもらうためにキスをねだられるなんて想像もしてなかったのだろう。
この暑さのせいでちょっと自制力が緩んでいるのかもしれない。
なんて不甲斐ない、私は炎の戦士だというのに。これしきの暑さで、渇きを癒したいだなんて。
「っていうのは冗談で…」
さすがに悪ふざけが過ぎたかと先ほどの提案をなかったものにしようとしたその時、ずっと俯いて黙り込んでた顔がいきなりあがった。
決心したようなその蒼い瞳とかち合う。継いで間をおかず彼女のその蒼が近付いた。
「…っ!」
はっきり見えなくなったと思ったと同時に感じる柔らかい感触。
ぼやけずはっきりと認識できる距離に戻ってから、やっと頭と心が追いつく。
彼女は私にキスをした。
「キス、したよ。だから、ちょうだい?」
そこまで渇いていたの?
私にキスするほど、あなたの渇きは欲していたの?
それとも、何を欲しているの。
普通に考えれば答えは単純で。今私が握りしめているこの缶の中身だということはわかりきっていて。
でも、私の渇きは?
あなたのせいで私の渇きは酷さを増す一方。
もっと、もっと、と胸の渇きはあなたを求める。
私はもともとあと少ししかなかった残りを一気に口に含んだ。
「あ、ちょっとレイちゃん!くれるって言ったじゃ…んっ」
そして彼女の口内に流し込む、味わうようにゆっくりと。
あんな一瞬で、私の渇きは癒されない。あなたがいけないのよ。
たまには私に潤いを。
ただの一滴の水では満足できないの。
「んっ、はっ…レイちゃ、んっ」
もう甘ったるさしか残ってなかったけど、夢中で私は彼女の唇を貪った。
そして、彼女の口内にも侵入する。
それはそれは甘い、淫靡な誘惑の味。
喉の渇きを癒してあげたんだから、あなたも私の胸の渇きを潤して。
あなただけが、オアシスなの。
広大な砂漠でたった一つのオアシスを求める、私の。
性 別 | 女性 |
職 業 | 大学生 |