アシャス
「…ん?お帰り」
サーシャ
「ただいま、図書館行ってきた」
アシャス
「何調べた?」
サーシャ
「牛鬼について」
アシャス
「超タイムリー!」
サーシャ
「伝承の数がなかなか多い。日ノ本の西側中心だったが」
アシャス
「僕牛鬼見た事あるよ。何年前だったかなぁ、化けてない奴。絵に描く!(サラサラ)
こんなん!!」
(横画像です)
サーシャ
「……絵、下手な。あと結構キモい…」
アシャス
「Σマジか!自信作だったけど…意外とガサガサ動くから怖いよ、牛鬼。ポーンって飛ぶしね。
見たら病気になるとか、影舐められたら死ぬとか、人食うとか毒吐くとか言われてるけど所詮人間の体験談だよねぇ」
サーシャ
「まぁな…話を聞く限り牛鬼に会っても何事も無かった様だし…」
アシャス
「でもやべぇ食われる!とは思った。人の姿だったから騙されたっぽい、鼻あんま利かないのかなぁ」
サーシャ
「牛だしな。そう言えば牛鬼は女にも化けられるらしいな。寧ろ海岸で女に化けて人間捕まえて食い殺すとか」
アシャス
「僕達に似てるね。てか女に化けるって、マジか?これアリじゃね?性的な意味で」
サーシャ
「ちょっと黙ろうか」
アシャス
「んー、まぁ人間って意外と栄養価高いよねぇ」
サーシャ
「シャチとかは人間嫌いらしいがな」
アシャス
「舌肥えてんなぁー、まぁ妖怪とは別モンだもんね」
サーシャ
「…物理的に食うだけじゃ化けた状態維持出来ないしな…俺達」
アシャス
「やりたくないなら今度から口移しにしてあげようか?」
サーシャ
「いや、良い。要らない。本当にやるだろ、怖い」
アシャス
「冗談冗談。ところで、牛鬼の肉って牛肉味だと思う?」
サーシャ
「お前この絵よく見ろよ。頭だけだろ牛なの。殆んど土蜘蛛だぞ。虫だぞ」
アシャス
「やん、虫は食えない!と、言いますかお腹空きました。食糧無いです、全然。
そうだねー…取り敢えず、また一つ賢くなった君の為にお酒でも買ってきますかぁ」
サーシャ
「お前が呑みたいだけだろ、食えるもん買ってこい」
――――――――――
タイムリー(`・ω・´)オチないよ
ツバキの話とかあって「よくよく調べてらっしゃるなぁ!」と脱帽ものでございます、黒猫です。
あと、個人的にお気に入りなのは「すり鉢状の穴に落ちて泣いていた牛鬼を、老婆が助けた」と、言うお話。
2、3間(約5メートル)くらいの穴だそうですから、そりゃ抜け出せないわ泣くわ、と。でも、一説によると牛鬼は「昆虫の様な羽根を持つ」と、あるのですが…この牛鬼には羽根は無かったのだろうと。
しかしまぁ何と言う鬼の目にも涙。
牛鬼と言うのは案外、恩を忘れない生き物らしく、老婆に助けられたこの牛鬼は老婆の住む地域を祟らなくなったそうで。他にも、空腹のところでご飯を分けてくれた青年が大水で流された時はその青年を助けたらしい。
でもこの話は非常に切なくて青年を助けた瞬間牛鬼は真っ赤な血を流しながら消滅してしまったそうな…
兎に角、牛鬼愛しい!
家も牛鬼作りたいけど世界観どーすんのよお前ぇえ!ですわ…。戦国にはあんまり接点無いし…。追々考えまする。
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