白黒の夢

好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたら良い―。青春時代に翻弄される四人の少年少女は、 かけがえのない存在を守るために、日常からの『家出』を決意するのだが…。『蒼空時雨』より遡ること10年。高校生だった紀橋朱利は、友人との逃避行の果てに何を見出し、何を失うのか。


【antinotice】
――私には親友がいない。頼れる家族も多分、もういない。ただ、それだけの事実で、今は呼吸するだけで傷付くことが出来る。
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【花弁】
――憧れてしまった彼は、真夏の太陽みたいな、爽やかで裏表がなくて、何処までも情熱的に優しい人だった。
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【Flashback】
――だから、なぁ、桃華。俺に不安とは無縁の未来を見せてくれ。屈託のないお前の笑顔を見せてくれ。遠い記憶さえも巻き戻して、運命を取り返しに行こう。
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【knock yourself out】
――痛いよ。今、この胸を裂いたら、きっと心臓は血だらけだ。哀しみに張り裂けているに違いないのだ。朱利君を好きになれたことを誇りにさえ思っているのに、自分のことがたまらなく情けなくて、みじめで、もう張り裂けそうだよ。


【enough is enough】
――ユートピアの終わり。「今日は月が綺麗だな」


【paradise in the prison】
――そこに痛みしかなくても、好きな気持ちは殺せない。この世界には想うしかない恋もある。


一話ずつまとめてたら長くなったので感想はまとめて書きます。まず8月に発売した電撃文庫magazineではじめて一話を読んだ時、純粋に朱利と凪沙が付き合えばいいなぁ、と思いました。二話目は爽馬と凛乃が付き合えばいいなぁ、と。しかし二話目で爆弾投下→三話目へ続く。三話目は逃走劇のはじまり。まずここまでを電撃文庫magazineで読みました。

そして今日、全て読み終わって言いたいのは朱利も凪沙も報われなさすぎて悲しい……！読み終わってお風呂場でいろいろ考えて号泣しました。爽馬が悪い奴なら良かったのに。それなら朱利も堂々と爽馬に当たれたのに。 爽馬が「呼び捨て」なんてしようなんて言わなければ凛乃を呼び捨てするのは朱利だけだったのに、朱利にはもうそれすら許されないのか。

高校での恋って凄く些細なことで終わると思うんです。現に高校からの恋人と結婚というのは珍しい気がします。でもだからこそ青春なんだろうなぁ、

綾崎隼さんの作品はノーブルチルドレン以来でした。今回の『INNOCENT DESPERADO』のレビューを読んでいると『蒼空時雨』で朱利が報われて良かったと書いてあったので、時間があればそちらも読んでみようかなぁ。



あぁ、月が綺麗ですね。

大晦日までの僅かな期間にだけ立つ「細蟹の市」そこで手に入らないものはないという。ある者は薬を。ある者は行方不明の少女を。ある者はこの世ならぬ色を求めて、細蟹の市へと迷い込む。異形の者たちが跋扈する市で、市守りのサザが助けたのは記憶を喪った身元不明の少年カンナだった。呪われた双子の少女は唄う。「ああ、不吉だ、不吉だ」「おまえがもたらす流れ、その循環は、混沌を呼ぶわ」…気鋭の叙情作家 が紡ぐ妖しく美しい恋と謎。

というわけで買ったまま放置してた柴村仁さんの夜宵の感想。ネタバレはしないつもりだったのですが、ネタバレしないと言いたいことが言えない！と思ったのでネタバレします。悪しからず。

章は一ノ経、一ノ緯と進んで行きます。○ノ経は細蟹の市に自分の求める何かを探す話。○ノ緯はサザが助けたカンナの話になります。


自分が個人的に好きな話は『ヒナちゃん』『この世ならぬ色』『水のにおいのする復と子』『サザ』ですかね。前半２つは人間の欲望、厭らしさが描かれてて好きです。後半２つはラストに向けての追い込み感が良かったですし、カンナの心情やサザという存在だったりが描かれて良かったです。


ただ一つ言わせて貰うなら最後のオチが分かってしまって残念。(それ以前に私はオチを知っていたのですが)文中に「その後ろ姿はまるで老母を気遣う献身的な孝行息子だった」とありまして、私は「あー、サザって女だもんなー」と。一見したら分からなくもないですけど、この表現なくして「サザは俺のものだ。あれは俺の女だ。」といったほうが……え、サザって女！？ってなりやすい気がする。

まぁ、私はオチ知ってたので。
レビュー漁ってたら書いてあったんだよ！

そんなこんなで他の人が老母の表現で「ん？」となるのかは知らないが、内容としてはファンジーのような現代もので、ミステリーだけど恋愛要素もあるよ！と仁さんの得意分野！！なかなか面白いので興味ある方は是非とも！

桐山漣くん誕生日おめでとうございます！えと、27歳ですかね。


ブンちゃん演じてた漣くん懐かしい。
あれからだいぶ経って、仮面ライダーWでハードボイルドな左翔太郎演じて、もう27歳ですか。大人だー。いや、漣くんと10コも離れてる私が言うのもあれですが(笑)


去年はちゃんと誕生日祝ったんですが、今年は余裕ないのでブログにてお祝いお祝い。今後も活躍期待してます！頑張ってー！

電撃文庫のチャリティー本『つなげよう！希望の絆』が届きました。ちょっとだけ感想ー。


メトロノーム 入間人間
なんだか書き方がいつもと違う感じが……まあ、2ページしかないので仕方ないですが。最悪なのに最高、やっぱり面白い。


笑顔1/5 野崎まど
まどさん俺だああああ、結婚してくれえええ！！！！と叫びたかった。まどさん最高！にやにやしながら読んでました。素敵すぎる。「曇り顔倶楽部」入会したい。


家族の形 山口幸三郎
原作前きたこれー！旅人さんと雪路がまだ「テイちゃん」呼びなのが……！最後の灯衣ちゃん可愛いよおおお！！！あと煙楽さんのイラストがあああ！！！幸せそうな二人が……もう！


celestial blue 柴村仁
原作後きたこれー！凄い由良が幸せそうなんだけど、也さんのイラスト見た感じではやっぱり何処かに吉野が居て……、でも吉野の笑顔で。花束のチョイスとかもやっぱり由良、というか流石柴村仁さん。花束ネタは泣ける。


もうほんと也さんと煙楽さんのイラストはカラーで見たかった！イラスト見た瞬間一分固まった。日暮旅人シリーズの番外編出ねぇかなぁ、、、

【トカゲの王/著:入間人間】

10日に購入したのに学校始まって忙しく読むのが遅くなってしまった！泣きたい。とりあえずザックリ感想書いていきますー。

まず、購入したはいいが読む気になれなかった。Twitterにて「電撃はもういいだろ」みたいなことを散々呟いてきたし、なにより自分的に一巻が好きじゃなかったので。まあ一巻はプロローグだし、と思い購入した二巻(上)……面白かったよちくしょううう！！！！


まず、イラストにてシラサギかわええええ！！！と。
あと一巻と比べて石竜子が(やっぱりまだ馬鹿だけど)少し大きく見えます。馬鹿っぽさが抜けた感じ。あとは相変わらずのブリキワールドですね、はい。

本編としてはシラサギ出てきてー、白ヤギさんが活躍ー、ナメクジさんも活躍ー、猪狩友梨乃がくるー、みたいな感じです。ザックリ万歳。

猪狩友梨乃の能力(←ののの、ってなった)は心の声が聞こえちゃうぜー、と。ギアスのマオと同じですよ。石竜子をルルーシュだとして友梨乃がマオ、あと誰かロロみたいな時間止められる能力来れば完全なコードギアスの完成ですね。えぇ、はい。

あと個人的に気になったのは、たこ焼娘がナメクジさんに言った「クビか焼き土下座ね」ってやつでして。焼き土下座ってなんぞや、と。いや大体の意味は分かりますが、ねぇ？

元ネタは漫画「賭博黙示録カイジ」において、主人公カイジとの勝負に負けた主催者組織の幹部、利根川幸雄が受けた、「焼けた鉄板の上で10秒以上、手と足と額を地に付けた土下座を行う」という謝罪方法である。「謝罪の意があるならば、例え焼けた鉄板の上でも土下座できるはず」という(若干暴力的な)思想に基づいている【ニコニコ大百科より】

ほほう、カイジとな。
一応ネット語でもあるみたいだけど、カイジは1996年あたりから漫画出始めたからもしかしたらいるまん世代の漫画なんじゃ……！と心踊らせる。


えらく長文になったなぁ。
改行も多いし。まあいいんだけど。
こんなもんかな。ちゃんとした感想読みたければ私のフォロワーさんにいっぱい居るよ、そっち読もうねー。私のはへぼいからさー。