話題:写真。
成人式に行かないという決断をした。
その日は街に出て、同い年の女の子を眺めて歩いた。
「もしいい着物があったら行ったの」母が尋ねる。
違うよ。
着物にこだわっているわけではない。
過去にこだわっていた。
思い出すのも嫌なほど、嫌な思いをしたことがあると、それを取り巻く全ては怖くて、その場所に近づくことはきっともっと自分を不安定にさせる。
そこに戻らないための決断だった。
訳がわからないほど私も気難しいところがある。
気軽に居ないのね。
成人の日を迎えて、
人生で初めて高いネックレスを買った。
いつか娘が出来たら、あげたいなと思って買った。
誰かのために生きられる日が来たらいいな、と思った。