(旧)探求日和

【神聖/創造史.白の書】:世界観
2014.3.13 22:19
白のみの世界に,潤った黒い種が
天から産み落とされた

1/0:1
その白の世界は何もかもが空虚で,
白しか無い世界に黒の種が存在して居た

その黒の種は白の世界に根を下ろし,
そんな黒の種に戸惑いながらも白の世界は
その黒の種を受け入れ,そして,黒の種を深く
愛で入れた

1/0:2
白の世界に愛された黒の種は
健やかに育ち,そして黒の美しい大樹へと
姿を変えて見せた

黒の種は此処まで育ててくれた白の世界に
深く愛し,白の世界を深く…より深く
全てに感謝する黒の種に白の世界はより
一層深く愛で入れ,その極上に美しくも重い愛で,
黒の種は六つの大花を産み出した

白の世界との愛の証として,種と世界は
大いに喜んではその実りを深く愛で育てた
その中で深い葛藤を味わう事も知らずに…

1/0:3
種と世界が愛で育てた六つの美しき大花は
大いなる実りへと姿を変え,そして一つの
実りから六つの種が一つに詰まった種袋へと
変わる頃には,黒の種は少しずつ枯れ始めて行った

黒くも美しい大樹から少しずつ,その黒い葉を
落とす黒の種を昔変わらず愛で入れる白の世界に
黒の種は胸震わし,そして深い愛と共に,より
深く懺悔をした

使命を終えた黒の種は永久を生き続ける
白の世界を残して死ぬ--------…,その真実を
白の世界は今まで知らずに,黒の種を深く
愛し続けたと言う真実を…

永久に生き続ける白の世界と,一度きりの
死に行く黒の種の,永久の愛の末路…
二つの愛の結晶で在る,六つの黒の種袋を
白の世界は全てを喰らった

自身の使命の為に,死を選ぶ黒の種の為に
我が子を喰らい,膨大な養分と自身の養分を
一緒に,枯れ行く黒の種に送り戻す筈だった

愛する黒の種とずっと側に居たいだけだった…

だがそんな白の世界の純粋なる思いを
初めて黒の種は白の世界を拒絶し,それに
激怒した白の世界は黒の種を全て喰らい
尽くしては,そして粉々に破裂した

全てを喰らった膨大の養分は白と同化した
黒の種の殻に覆われて一つの"太陽惑星"と成り,
喰らった六つの種袋は惑星へと変わりて,
最後に黒と同化した美しい白の世界は
"宇宙"と呼ばれる様に成ったのだ--------…

そして宇宙は泣いた,一粒の雫を大地に落として…

そして目覚めるのだ,この宇宙を創造する
第一創造主を…

そして始まるのだ,全ての創造史が産声を
高らかに上げながら,
終わりの無い夢を見るのだ--------------…



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