(旧)探求日和

【神聖/創造史.黒の書】:世界観
2014.3.13 18:56
黒のみの世界に,潤った白い種が
天から産み落とされた

1/0:1
その黒の世界は何もかもが空虚で,
黒しか無い世界に白の種が存在して居た

その白の種は黒の世界に根を下ろし,
そんな白の種に戸惑いながらも黒の世界は
その白の種を受け入れ,そして,白の種を
深く愛で入れた

1/0:2
黒の世界に愛された白の種は
健やかに育ち,そして白の美しい大樹へと
姿を変えて見せた

白の種はここまで育ててくれた黒の世界に
深く感謝をし,黒の世界を深く,より深く
全てを委ねる白の種に,黒の世界はより
一層深く愛で通し,その美しい愛で白の種は
六つの大花を産み出した

黒の世界との愛の証として,種と世界は
大いに喜び,その実りを深く愛で育てた

その中で深い葛藤を味わう事も知らずに…

1/0:3
種と世界が愛で育てた六つの美しき大花は
大いなる実りへと姿を変え,そして,一つの
実りから六つの種が一つに詰まった種袋へと
変わる頃には,白の種は少しずつ枯れ始めて行った

白くも美しい大樹から,少しずつ白い葉を
落とす白の種を昔変わらずに愛で通す
朽ち果てる黒の世界に,白の種は胸震わし,
そして深い愛と共に深く自身を忌み嫌った

黒の世界は,生死を繰り返す白の種に
世界を喰い荒らされて死ぬ--------…,その
真実を白の種は今まで知らずに,
黒の世界を喰らい続けたと言う真実を…

生死を永久に渡り続ける白の種と,
一度きりの黒の世界の永久の愛の末路…
そして,愛の結晶で有る六つの白の種袋を
白の種は全てを喰らった

自身の使命を全て投げ捨ててまで,愛する
黒の世界の為に愛する我が子を喰らい,
膨大な養分を黒の世界に送り込む筈だった…
生かす筈だった

愛する黒の種とずっと側に居たいだけだった…

だが,そんな白の種の純粋なる思いを
初めて黒の世界は白の種を拒絶し,それに
激怒した白の種は黒の世界を全て喰らい
尽くしては,粉々に破裂した

全てを喰らった膨大の養分は黒と同化した
白の種の殻に覆われて一つの"太陽惑星"と成り,
喰らった六つの種袋は惑星へと変わりて,
最後に抜け殻と成った白と同化した美しい
黒の世界は"宇宙"と呼ばれる様に成ったのだ--------…

そして宇宙は泣いた,一粒の雫を大地に落として…

そして目覚めるのだ,この宇宙を創造する
第一創造主を…

そして始まるのだ,全ての創造史が産声を
高らかに上げながら,
終わりの無い夢を見るのだ-------------…



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