prof:bkm:
30代/二次元/メンタル/お洒落
祖母への想い
15:21 2014/12/7
話題:寒い

少し前から湯たんぽを使っています。よくある小判型の大きさで猫の顔をしたカバーを被せたもの。何年か前に母が買ってきてくれたのです。

今朝もあまりの寒さに朝から入浴し、ストーブのついているリビングへ顔を出すと、祖母と母がいました。81年産の皺がれた声で「もう風呂に入ったのか?寒いから湯たんぽを持ってきたのか?」と尋ねる祖母に、大きく縦にうなずいてみせると、「ペットボトルにお湯を入れて布団の中に入れとくといい。後は足であっちこっち蹴ればあったまる」とのアドバイス。「おばあちゃん、あ・り・が・と・う」とゆっくりお礼を言ったら、得意そうに顔を皺くちゃにして笑っていました。

前の記事にも書いたけれど、祖母は痴呆症と聴覚障害を持っています。健康だった頃は母やわたしに何度も手をあげ、一度かんしゃくを起こすと家の中が荒れ放題でした。でも今は昔の事をほとんど忘れていて、すっかり毒っ気が抜けています。誤解をおそれずに書けば、子どもに戻ったような感じです。昔は祖母がとても大きな、まるで抵抗できない存在に思えたけれど……今はやせ細った体を見ても、復讐してやろうとか痛い目にあわせてやろうなんて気持ちは微塵もなくて。

どうしてここまで祖母の事を受け入れられるようになったかといったら、多分友達の存在が大きいのかなあ。彼女がひとりでお祖父さんお祖母さんの介護をしている話を聞いた時、わたしも自分の家族と向き合おうって気になれたんですよね。そしたら少しずつ、氷が溶けるみたいに、今までの恨み辛みも消えていったというか。最初の頃は会話が成立しないもどかしさで泣いたりしてたんだけど、最近はもうそんな事もありません。ただただ祖母を家族として愛おしいと思います。

拍手してくれた方々どうもありがとね。

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