2015-5-22 01:30
*××××××××が喋ってるだけ。
*×××××。××××××××××。
やあこんにちは。こっちの姿でははじめまして、だったかな。
ああ、そうか。君はぼくのことを“忘れて”しまっていたんだったね。あはは、ごめんね。気にしなくていいよ。こっちの話だから。
さて、こうしてぼくが君の意識へと干渉したことに……もちろん意味なんてないよ。ぼくはそういう奴だからね。
単なる暇つぶしさ。でも君を選んだことには意味がある。
君は覚えていないけれど、ぼくと君は以前出会ったことがある。もちろん、その時のぼくは今の容姿ではないけれど。
どこで出会ったか、だって? それはもちろん、夢の中でさ。
「やあおはよう、気分はどうかな」
目を覚ますと“それ”はそこにいた。
赤い服に黒い髪。その瞳はまるで深淵を思わせるかの如く、底が見えない暗闇を宿している。
“それ”はこちらを見ると、にんまりとその口元に三日月を描いた。
「ぼくの名前は×××××××× 君たちの言うところの神様とは少し違う、強いて言うならば邪神様だよ」
「よろしくね、臆病なおにーさん」