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雪が降ったら


奥村さん…今のお父さんと逢ったのは、パパの紹介でした。


物腰が柔らかくて、優しそうで

色素が薄いかんじがすごく好きになって

すぐに慣れたような気がします。



雪宮のパパは、よく、奥村さんに雪宮を預けていくようになり

いつしかパパ公認の保父さんになったわけです。


そんななかで、気づいた事実。


お父さんは、パパが好きなんだ。


キスをしてたのを見たのがきっかけ


でも、


パパはお父さんのこと好きとかじゃなくて、都合よく言うこと聞いてくれる人なんだとが思ってるんだろうなぁ…

とか

そのときのキスを見て思ったこと。


気持ちのないキスをはじめて見た。


言うこと聞いたご褒美にあげる、あまいキス。





「雪宮のパパはひどいね。人が断れないのが分かってやってるんだ。」


「でも、これに付き合わされてる雪宮もつらいよね。俺のこと、きもちわるい?」


全然、きもちわるくなんてなかったのに、雪宮はなんにも言えなかった。

言わなかったら、お父さんは雪宮のことを可愛がってくれるような

罪悪感で優しくしてくれるような気がしたから。



ただ、このときから雪宮は奥村さんをお父さんと呼ぶようになった。


追い詰められると思ったけど

傷つけそうだと思ったけど


口をついた言葉だった。



「お父さん、すきよ。」


「うん、」


「パパよりは。」


「うん、でも」


「愛せるよ。」


「俺は、雪宮のパパが…富一がほんとうに好きなんだ。」


傷つけばいいと思った。

傷ついて、泣いて、壊れればいいと思った。


笑ってて欲しいと思った。

笑って、甘えて、幸せになってほしいと思った。



雪宮は、お父さんのことが

すごく好き



いちばん綺麗な下心



「奥村さん、」


「違う、お父さん、でしょう?」


「お父さん、」



よく、こうやってお父さんに注意を受けます。



この間も、


雪「お父さん、は、峰さんのどこが好き?」

お父さん「雪宮、峰さんじゃなくてパパでしょう。君は、富一の一人娘なんだから。」


そう言って、たしなめられる


でもね


一人娘なんだから、って言って暗い顔になってたのを見逃さなかった。


その、傷ついた顔が、たまらなく好き


好き、だけど、それがパパに向いてるんだと思うと腹が立ちます。



雪「お父さん、今日、頭洗ってあげましょうか?」

お父さん「いやです。だって、雪宮洗い方がくすぐったいんですよ」




…ちぇ

それが愛だというのなら



「星を見に行こう」


と、誘われたのが昨日の夜。


誘ってくれたのは、ひとつ年上のお兄さん・宮村くんでした


雪「あ、外出るならお父さんに言わないと」

宮「俺が言ってこようか?」

雪「んー自分で言う」


で、お父さんのところに行ったんだけど


お父さんは雪宮のパパと電話中


何を話してるのかは分からなかったけど、お父さんがすごく嬉しそうで

幸せそうで

なんだか声がかけづらくてそのまま外へ逃亡


雪「お父さん、パパと電話中」

宮「富一さん?」

雪「うん。パパの、気まぐれな愛情表現」

宮「愛するって切ない」


平気そうに笑う宮村くんは、まだお父さんのことが好きなんだろうな。



星はきらきらして、ちょっとだけ流れ星も見えましたよ




はじまりと終わりと境界線



はじめて、ブログなんてしてみます

冬の寒さで、自分の手が冷たく

血の気が引いているところを見ると、安心する雪宮は

ここ最近の寒さがちょうどよいです。


朝は寝坊しちゃって、急いで駅に行ってみたけど…


雪宮の住んでるところは、びっくりするくらいに田舎なので

電車が一時間に一本しかでてません


次の電車は一時間後…


あきらめて、外をブラブラして家に帰ってきました


お父さんには、学校に行ってないことがばれているらしく

帰ったら叱られてしまいそうです


でも、だいすき





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