★ 七回忌
・・日時計(Diary)


話題:親友。
20日は急逝した親友の七回忌だった。

彼女が常世へ旅立った日は、底冷えのする大寒だったけれど、今年は穏やかな晴天だった。

七回忌のお花を、彼女のご両親とご主人にお贈りしたのだけれどーーー

回忌ではない祥月命日にはお香をお届けしてきたのだけれどーーー

それも今日までかな…… って思う。

ご両親は「もう（７年なのだから）良いですよ？」とおっしゃるし（それはもちろんわたしのことを思ってのお気遣いなのだけど）、ご主人も無信心無宗教だから…と、改まった法事はなさらないみたいだし。

それに……
わたしがいつまでもお花やお香を送ると、皆さん、前に進めないのかもしれない。

わたしだけが時間を止めたままなんだろうな。

周囲はどんどん移り変わっている。

最初からお花もお香も七回忌までにしようと思っていたのだから、その日が来ただけのこと。

ここから先は、わたしが自分の居場所で、この日に特別な花を飾り、お香を焚けば良いんだ……。

いつも、どんな時も、優しかった彼女
暖かな陽だまりのような笑顔
楽しかった思い出と一緒に、思い返していけばいいんだ……。

ーーーけれど。

七回忌が廻って来ても、もう二度と彼女と逢うことができない、どうしようもない寂しさと哀しみを乗り越えることができない。

いつまでも哀しみを引きずっていては、きっと親友は逆に哀しむだろうけれど。

ゴメンね、えっちゃん。

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