水彩紙の感想っぽいものその4
2014年4月5日 18:57 水彩紙の感想

話題:画材


地味ーにご好評で嬉しいです、水彩紙の感想っぽいものの続編であります。


・ニューブレダン
版画用のとても水の吸い込みのよい紙ですね。
Twitterの水彩の技法botが水彩境界(ハードエッジ)のできづらい紙としてよくおすすめしてるのを見ます。
でも個人的には扱いが難しかったのでおすすめできません(・ω・`)

表面がものすごく柔らかくて、水張りテープを押さえつけるのに端から指を滑らせておさえたところうっかり紙にさわってしまった部分がボロボロとはがれました。
消しゴムのまとまるタイプの消しカスみたいのがべろんと。

そんな感じなので練りゴムで端をぽんぽんしてみたら表面がけばけばに。
主線を鉛筆一発書きにして塗り始めてみましたが、かためのナイロンの筆だと最初に水を乗せた時点でボロボロしてきました。
動物の毛の柔らかい筆であまり塗り重ねないように塗らないと柔らかすぎて紙が先に痛んでしまいます。
境界はあまりできませんでしたが使いづらかったですね(。。;
にじみとかは確かめるほど塗れなかったのでわかりません…
使ってみたことのある方のご意見を伺いたいですね。

(追記:水張りしないものに直書きで描いてみました。
モンヴァルより水の吸い方はおだやかですね。
塗ったらかわかす、というようにすれば少しくらいなら重ねても大丈夫です。
濡れているととたんに弱くなるようです。
綺麗ににじみますが水が多めの使い方はやっぱり痛めやすいので難しいですね)

・マーメイド
パステルなどに向いていると書かれている水彩紙です。
表面は丈夫なほうですが少し柔らかめなので私の筆圧だと線が残ってしまい綺麗に消えません。
消しゴムもごしごしかけられるほど丈夫ではないので下絵はうすめに描いたほうがいいですね。
(ニューブレダンの後に使ったので丈夫なほうというこの感想は信用できないかもしれません(・ω・;))

んで、この紙ものすごい水彩境界が出やすいです。
いつも最初に水を塗ったあとに絵の具をのせるのですが、その水がちょっとだけ汚れていたらしく茶色の跡がくっきり出てしまいました。

そういう効果がいい方は使いやすいかもです。
人の顔の下塗りやら影の下塗りやら、薄い色でぼんやりしてほしいところでもちょっと水が多いとくっきりしてしまいます。
風景画を描かれる方がよくおすすめしてますので、キャラものではないものに使ってみたら良い味が出るのかもしれませんね。

・ミューズケナフ
最近廃盤になってしまった水彩紙ですね。
アクアレルケナフのときに失敗したとおり、色が抜けやすいので重ね塗りには向きません。
あと表面もやわらかくてゴムに耐えられないので下書きもやわらかく描かないと消せなくなってしまいます。
色の出方とかのび方はふんわりしてて良いんですけどねぇ(。。*

・クレスター
とびぬけたところもなく悪いところもなく普通、って感じの水彩紙です。
お店によってはヴィファール水彩紙(コットマン)よりお安いのでお手頃かも。

消しゴムにもそれなりに耐えて下書きも消しやすく、ヴィファールほどにじみ止めもきつくないので塗りやすいです。
ヴィファールがはじきまくりで水彩紙って難しい!って思ってしまった方がいたら一回使ってみてほしいですね。

最初にコットマンを買って水彩ってなんて塗るの難しいんだろう…
って思った次に買ったのがこれで思ったように塗れて感動したので個人的にとても思い入れが強いんです。

でもヴィファールより紙が弱ってくるのが早いので水たっぷりで2、3回重ねたらそれ以上は触らないほうが良いかもしれません。


・ウォーターフォード

表面がとっても丈夫で水たっぷり塗りならおまかせ、って感じの水彩紙でした。
最近買ってみたのですがものすごくにじみやぼかしが綺麗に出るのでもうこれ一本でいけるかも…!ってくらい気に入りました。
前に使ったアルシュくらい絵の具が綺麗に広がっていってくれます。

アルシュよりにじみ止めが硬くないので下書きが描きやすいし消しやすいです。
強靭さはおとりますが、マスキングしても大丈夫ですしかなり丈夫ですね。

今回はきなり色のナチュラルを使いましたがまっ白なホワイトもあるそうです。
今度買ってみよう…!

でもアルシュほどではないんですがお高いんですよね、ウォーターフォード…(・ω・`)

伝言(0)



*新旧#
表紙通知


-エムブロ-