限りなく現代パロに近い年越し文章を書いてたんですが忙しくて書ききれなかったものを発掘したので、すごく途中ながら載せます。
今更すぎる上に本気で途中←
「もう年末か」
ぽつり、アイスを口に運びながらクロロは呟いた。それに対し今更何いってるの、とイルミ。そうだねぇ、とヒソカ。三人炬燵に入ってぬくぬくしながら目線はテレビに向かっている。いつも見ている番組は年末特番になっていて、無駄に長いスペシャルがたくさん。(そんなに長時間したらダレる、とはクロロ談)普段あまりテレビをみないらしいイルミは、顔には出さないものの興味津々なようで、バラエティのトークを真剣に聞いていた。もっと気楽にみるべきもののような気はする。ヒソカはそんな、なんとなく流れてくる音を聞きながら二人を見てにこり、観察が楽しい、らしい。
「年賀状出したか?」
「25日までに出したよ」
「僕はメール★」
「どうせ1月1日に届かないなら今からする意義はない。つまり出さなくても「逃げはよくないんじゃないかな◆」
「やるか……」
クロロは名残惜しそうに炬燵から出て、白紙の年賀はがきを取り出した。ぶるっと身体を震わせてから、またすぐに炬燵にもどる。寒い、アイス食べたからじゃない?と少しのやりとりをした後、筆ペンを片手に固まった。目の前には件の年賀はがき。脇にも積まれた年賀はがき。
「何をかけばいいと思う」
「今年の干支とかじゃないの」
「それと簡単に挨拶だよね★」
「レイアウトが思いつかない」
「…と、いうより今更だけど全部手書きで描くの?無謀じゃないかい◆」
「年賀状は手書きに限る」
「その妙なこだわりが自分の首を絞めてるよね」
「……いつだったか同じようなことを言われた気がする…」