Hemimorphite
Ojuela Mine, Mapimi, Durango, Mexico
66 × 55 × 35

話題:鉱物


2月に近所の石屋さんで衝動買いした標本です。
たぶん、ツーソンで仕入れてきたものかと…
メキシコ産の異極鉱です。

異極鉱(ヘミモルファイト)というと、鮮やかな青でもこもことした結晶のイメージがあったのですが、
この石のように、透明で放射状に広がるタイプのほうがメジャーらしいです。
ちなみに、青いもこもこタイプの石も持ってます!

なぜ「異極鉱」という和名なのかというと、結晶の両端で形が違うからだそうです。
たいていの鉱物は、両端で同じ形になるらしいですよ。
異極鉱の場合、片方が山形で、もう片方が平らな形になります。
すごく小さい結晶で確認したら、確かに両端で結晶の形が違いました。

それにしても、非常に好みな標本であります…!
結晶の先に母岩のかけらがついていて、土の中から結晶が生えてきたみたいに見えます。
薄い結晶が幾重にも重なりあったり、放射状に広がって花のようになっている群晶の形にも、めちゃくちゃ興奮します!
ガラス細工みたいに透明で繊細で、「無機物の花」って雰囲気です。
実は結晶よりも、母岩のほうがもろかったりするのですが…
触るたびに、母岩が少しずつくずけていきます。

写真では結晶が白っぽくなってしまい、イマイチ透明感がわからないのが残念。
とかいいつつ、別アングル