先日友人と漫画やアニメについての嗜好の話で盛り上がったのですが、改めて自分の好きなシチュエーションというか、燃える展開や状況というのを考えてみました。
友人にはドン引かれたのですが、自分は主人公やヒロインや主役メンバーが戦闘や窮地に陥る過程において心身共にズタボロになるのがかなり好きです。
でも、リョナ嗜好はありません。スプラッタ趣味というわけでもありません。
深く傷つけられたままバットエンドになる鬱展開などには何ら萌えを感じることはなく、鑑賞してもエグいなぁと思いますがそこにはなにも感じません。
何に熱くなるかというと、ズタボロになってプライドなんかもへし折られて精神的にドン底に堕ちたところからの復活・快進撃、感情描写に燃えと萌えを感じるんですよ!
ボロボロになりながらもやっとのことで勝ったり、死にそうになる瞬間に味方が助けに入ったり、どうしようもない展開からの足掻きや諦めない姿勢。
こういう描写が入るとすごく良いですね…!
本気のコロシ合いになった時、傷つかず血を流さないぬるい戦闘なんかあるかい!
拳の殴り合いでも痣ができない殴りあいなんかあるかい!
という嗜好持ちなので、キャラにはとことんズッタボロになってほしいです。
傷ついてこそ漫画のキャラが深くなったり、理解できたり、感情移入できたりするので、本当に重要な描写の一つですよ。
“怒”や“哀”の感情描写って作品を作る上ですごく難しくてでもすごく肝になる部分だと個人的には思ってます。
読者が共感したり、むしろイメージダウンしてしまったりしますからね;
なので、私は激情や悲哀なんかがうまく描かれている作品が好みですね〜。
そういう作品のキャラクターは泥臭さを感じて好感持てますし、未完成、未熟なところが可愛くて切なくて皆好きになります!
キャラの感情描写や状況描写の説得力って本当に大事ですよね。
そこまで言ったらなぜか引かれたんですけどね(^^;)
主人公と悪役の確執も超好きです。
なので、悪役も自分にとっては重要ですよ。悪役がダメなら主人公側も潰れてしまいますからね(・ω・)
悪役の実力は互角か主人公以上に強いか、それか、とことん主役をケチョンケチョンにする絶対的な悪のカリスマであってほしいです。
勝ち辛い、勝てない相手に勝つからこそそこにカタルシスはあるんですよ!
最近可哀想な過去を持つ悪役が増えていますが、悪役の場合はやり過ぎは興醒めの素にもなってしまうので扱いに注意が必要な要素ですよね。
主人公や話のメイン側が霞むような感じになったら、もうテーマ作品としては機能しませんからね。
例をあげてしまえば、最近のワンピースと最近の銀魂なのですが、
私はワンピースのストーリーではナミのアーロンパーク編が一番好きな話です。アーロンの紳士ヤクザみたいなゲスさ具合とナミをめぐっての麦わら海賊団、ココヤシ村の皆、
そしてナミの過去の出来事と裏切られた時の感情の爆発、そしてあの台詞の流れは涙流しながら読みました。
だから魚人島でのアーロンフォローというか、
アーロンが人間を差別するようになる過程とかは正直なんだかなぁとなりましたね…(^ω^;)
ハチとナミの和解はまだ解るとしても敵のボスのそういう背景はちょっと要らなかった感じがします。
重要な要素なら仕方ないですが、人間以上に人身売買とか人権無しとか凄いエグい差別の対象とされているからナミ編がかすんじゃって…ちょっと複雑です。
魚人島は魚人島で共感できたりするところやグッと来るところがたくさんあったので、好きなんですけどね!
銀魂の方も一々敵に可哀想な過去を付けすぎというか、アクションギャグ人情話物なのはわかりますが、シリアス話では敵が毎回可哀想なので、銀時の行為や発言が無意味だったり霞んでしまったりしているので、なんだかなぁと思います。
特に必要だったのか?と思うのが鳳仙と月詠の師匠の実は善い人っぽい演出ですね。
ぶっちゃけ鳳仙と銀時戦は銀魂バトルの中でも屈指の好きなバトルシーンの一つなのですがね。
月詠の師匠の時も、キャラ崩壊と一瞬疑ってしまうほど銀時があんなにキレてたのに実は月詠のことは大切な弟子だったんですよー的な演出はちょっとやはりなんだかなぁ…(^ω^;)な感じです。
確かにカッコよかったですよ!切なくもあり、余韻もありました。作画も神がかってたと感じています。
でも、もっとゲスな感じの悪役出してもよくないですかね?!
最近の国崩し編での過去の銀時の因縁敵キャラ朧さんみたいな感じのキャラをもっと出しても良いと思うんですよ!
でも朧さんも可哀想な過去があったら私は間違いなく感動とは別の意味で泣きますがね。
ストイックな敵キャラいませんかね?!
少年漫画で善と悪が混ざっちゃったり人間とは悪とは何か的な倫理話が始まると高確率でつまらなくなってしまうので、少年漫画ぐらい勧善懲悪でもいいと思うんですよ。
悪側のキャラと和解する、可哀想な過去持ちにするにしても一人か二人くらいにしてほしいですね。