昔から小学校裏にある小さなスーパーは、近所のおばちゃんが数人パートで来てて、小学校から小学生が通う駄菓子屋の役目を果たして、私もおばちゃんとは顔なじみで、行くたびに声かけてくれてた、大事な場所だ


いかんせん、小さなスーパーは大きなジャスコやマックスバリュができて、品揃えのええ方に流れて、最近は閑古鳥が鳴いてしまうくらいに寂れてしまった


どないしても効率のよさを考えて一回で買い物を終わらせたい私は(仕事終わりの疲れた体もあり)大きいスーパーで買うようになってしまった


でも、ここでしかない品物もあって、


いつも飲んでるかねこみそを買いにおばちゃんのスーパーに寄った


かねこみそはうちのおかんがこの味噌汁しかあかんって言うくらい、そして、私もかねこみそやないとあかんくらい昔から馴染みのある味で、心の栄養剤みたいなもんで、大きいスーパーにはなかなか置いてないので


だいぶんご無沙汰しとるのに、いつものおばちゃんは私が行くたびに

お母さん調子どないやって声かけてくれた


それが嬉しくて、通てない申し訳なさを感じた


店を選ぶのは客の自由ではあるけど、ただ事務的に買い物するだけやなくて、おしゃべりをする場所でもあったりするのだ


みんなお母さんと同じくらいやし、客も少ないからいつまでこの店があるかわからんけど、できるだけ長くやってほしいなぁと思うのだった