萌えの致死量こえて爆発しそう(私が)
あらすじは自分用備忘録。
《サプリメント》
1★感性で計算を凌駕する似たもの姉弟w
2★マッスルと結婚したい(真顔)
《トビラ》
兵部&チルドレン三人娘、ROUTE66にて。
70年代米国のニューエイジ系ロードムービー風?
何か元ネタあるかなー。
《本編内容》
アダムが皆本と共に訪れたのは片田舎の鉄道線路脇。
そこはアダムとチャールズの母親が死亡した鉄道事故現場。
アダムは何かを思い出したくてここを訪れることを希望していたのだが
いざその場に立ってみたところで、手掛かりになる情報は得られず……。
現場近くのレストランにてオヤツを食しながら皆本とアダムの談話。
いくら相手が希望したからといって軍の戦闘機を振り切らせて
脱走の手助けをしてしまう皆本の無茶に呆れるアダムに、
「無茶するエスパーに突っ込みをいれるのが仕事だったのに」と
笑いながら、彼らに影響を受けて変わっていく自分を肯定する皆本。
同時に、リスクを冒してまでアダムの希望を叶えたことについては
「大切に思っていることを重んじない人間を信用しないだろう?」
皆本に対しアダムの口から語られたハミルトン家の事情は以下。
・数年前、この近辺で大規模な鉄道事故が起きた
・遊説中の父を応援するためハミルトン母子三人は該当車両に乗っていた。
・兄のチャールズが瞬間移動能力に目覚め母子は脱出に成功
・兄弟二人の命に別状は無かった
・母親は脱出直前に致命傷を負っていて助からなかった
・アダムは赤ん坊で、超能力があっても母親を守れなかった事を悔やんでいる
・アダムは自分の能力を鍛えて合衆国の役に立ち、
自分達のような悲劇を減らせるようにしたいと思っていた
・自らの能力を父親や軍関係者に褒められる事に喜びと誇りを持っていた
そんな、本来なら優等生だった筈のアダムが二ヶ月前から豹変した。
その理由を皆本が聞いた直後に異変が起きる。
近辺を通る鉄道の音に過去の記憶を呼び覚まされたアダムは
「僕のせいだ」という意味深長な言葉とともに我を忘れ、
その瞬間、アダムが持つレベル7の念動力が暴走する。
アダムの念動力暴走によりレストランは一瞬で壊滅。
自分の店を破壊され激怒する店主によって通報される直前、
待機組(父、リバティ・ベルズ・賢木)の面々が到着。
アダムは母親の死に関する記憶を思い出しかけたが
それを無意識が拒否して、結果PKが暴走したらしい。
父・ハミルトン氏は暴走状態の息子を止めるため、
リミッターとESP抑制剤の使用を提案するが、
根本的解決にならないからと皆本が制止。
現在は自失状態で精神のプロテクトが甘くなっているから
精神ダイブして説得を試みるチャンス。
精神感応能力を持つグリシャム大佐と皆本、
更に接触感応能力者の賢木が志願して三人はアダムの精神世界へ。
その直後、チャールズに化けていた兵部京介が正体を現し、
ハミルトン氏に対し、以前からの約束を問い直す。
「皆本が失敗したらアダムをパンドラに連れて行く」
以下次号
《感想》
エピソードの核心に触れる展開に胸がドキワク。
つーか、ほぼ自己満足でエピソード纏めたんだが
「600万ドルの男」編、情報量がやたら多いわ!
久しぶりに皆本の本領であり、主人公たる資質が見えたかなー。
ここんとこ本筋で活躍しないorヘタレヒロイン化はどうかと思ってたw
皆本が普通人でありながら超能力者をみだりに警戒しないのは、
自身が高い知能を持っていて、それ故に普通の小学校から排除されたりと
高度な能力を持つ孤独と苦悩を知っているからなんだろうなあ。
同時に、相手に変化を求めるよりも自身が少し大人になる方が、
世界に受け入れられやすく、物事が無駄なく進むことも知っている。
だから学生時代の賢木とか出会った頃の薫みたいなのを放っておけなくて
お節介やいて殴られたり主任にされたりするんだろうけどw
何はともあれ、皆本はアダムの心を開かせて
今まで他の誰にも語られなかった話をきくことに成功。
ここでアダムという男の子の生い立ちと性格の提示。
前述した情報から分かることは、アダムは自分の悔しさや悲しみを
建設的な責任感や正義感に昇華出来る強さと聡明さを備えているか、
そういう方向に至れるように周囲が接してきた少年だということ。
母親の死という悲劇を克服できるだけの扱いをされて
愛情と、才能に理解がある保護者に守られて育ってきたんですな。
つーか健気で可愛いし、クソガキ高超度エスパー揃いの絶チルの中では
びっくりするくらい普通に良い子だ。どうしてくれようw
ただ、アダムが口走った事故の原因が本当だったとしたら、
ものっすごく重いし、痛いし、悲しい。
アダムは二ヶ月程前に、何らかのきっかけで列車事故の原因が
赤ん坊だった自分の超能力によるものだと知ってしまったか、
少なくともそうであろうと思い込んでいるんだな。
母親の死因が自分の超能力……。
そりゃ様子おかしくなりもなる。
絶チルの場合、超能力者の子供と親の家族問題が時々登場する。
その中でも念動力者の危険度は薫の事象として描かれてきた。
先ず、単行本第二巻で薫の母・姉が登場した回。
明石家には立派な本宅があるにも関わらず、マンションを転々としている。
それは幼い薫がしばしば超能力で家を破壊するのと無関係ではない。
そして、薫の能力があまりに強大過ぎるが故に、
母親も姉も、彼女と本気で喧嘩をすることさえ出来ない。
薫は、おそらくまだ能力が成長しきっていない幼少期ですら
癇癪を起こしただけで家を破壊して母親に重傷を負わせてしまったのだ。
これじゃ迂闊に叱れもしなきゃ、泣かせることさえ恐ろしいよ。
助かったからよかったものの、一歩間違えれば死ぬもの。
確かな愛情と理解のある薫の家族ですらこれなのだから
受け入れられない家族が存在しても不思議じゃない。
そして、受け入れられない家族がいることを暗に示すネタ。
「ギフト・オブ・チルドレン」でタケシとその父親に対して
バベル局内の面接室で説明をしていた時のエピソード。
ギャグとして星飛馬家の居間風の部屋が用意されていて
逆上した親御さんがちゃぶ台をひっくり返しても安全なように
全てを特殊素材で作っているとかいうネタがあったんだけど、
これ、過去にそういう修羅場が何度もあったという事を
物語る描写でもあるんだよね、ギャグだけどw
絶チルはギャグで流したところに地雷が埋まってるから
そういう意味で侮れないというか、油断ならない。
果たして重い十字架を背負ってしまったアダムを
皆本達がどう救い出すのか、非常に気になる。
そして予想通りチャールズの中身が兵部だった件。
能力的にも立場的にも厄介なグリシャム大佐と、
口やかましい皆本、油断ならない賢木の三人が
アダムの精神世界にダイブして無力化したタイミングで
ちゃっかり姿を現して密約の念を押しにくるとこが性格悪いw
悪役の面目約如の見事な梯子外しっぷりでございまさあ。
ハミルトン氏は愛する息子を暗殺されるくらいなら
犯罪組織と手を結んででも生かしたいのだろうけど、
これ、アダムが知ったら見捨てられたと勘違いしそうだし、
どうにも色々複雑らしいチャールズの反応も気になる。
てか、家族の一大事なのにハブられるチャールズって…
あんたの方がグレないか心配だよ私。
最後に、今編通して終始ついてくる賢木センセイについて。
私、大ファンだけど存在意義がいまいち分からないですよw
アンケート対策?とかいう意地悪&自虐を言いたくなるが
多分何か役に立つ……おそらく活躍機会ある、きっと!!
そうであって欲しいなぁと思うのは、多分願望。
いや、だってあのスキャ編ではかませだったし、
文化祭も基本的に出番なかったしよう……。
しかし、かませじゃない賢木ってのも……
えーとえーと、どうなってほしいんだ私は。