金色のコルダ2@葵×梓馬
(同棲未満の共同生活ごっこなうな二人)
(フォロワーさんからのリクエストその3)
【遅く起きた朝は】
「……今何時だ、」
「あ、柚木さん、おそようございます!」
「…日本語を喋ってくれる…?」
「今ちょうど正午になったところですよ、お昼ご飯はパスタですけど良いですか?」
「……味は」
「ツナとコーンのクリームソースです」
「重い」
「えっ、家庭的なところは嫌いじゃないって褒めてくれたじゃないですか!」
「お前の愛も重いが、起き抜けにそんな味の濃いもの食べられるか」
「あ、そうでしたね…。一応白米は炊いてありますけど、」
「おかずは」
「えっと…あ、昨日柚木さんが残した鮭がありますよ」
「ああそう、」
「お味噌汁もささっと作っちゃいますね、あ、豆腐とわかめで良いですか?」
「…重い」
「今のは食事の方じゃないですよね!?」
「ごちそうさま」
「お粗末様でした」
「何、粗末なものをこの俺に食わせたの?」
「ちょ、なんでそうなるんですか!」
「まあそれを食わせられるよりはマシか…」
「ソースは余ってますから、夕飯は柚木さんパスタですからね」
「夜なら別に食わないでもないよ、」
「結構美味しくできたのでお楽しみに」
「ああそう」
「……悪かったな」
「はい?」
「今日、出掛けるつもりだったんだろう?」
「あー、ええまあ。でも無理させたのは僕ですし、寝顔が可愛くて起こせなかったのも僕ですし、自業自得って奴ですね」
「本当にな」
「あれ、フォローして下さいよ」
「お前は…顔に似合わずがっつき過ぎるんだよ」
「がっつかなそうに見えます?」
「…見えないな」
「ふふ、男は狼なんですよ」
「一応断っておくが俺も男だからな」
「解ってますよ、この目でしっかりと見てますか…らっ!?」
「自業自得」
「ちょ、なんで輪ゴムなんかとばすんですか!」
「攻撃力の高いものが他になくて、つい…ごめんね、痛かった?」
「なんで猫かぶるんですか?!」
「ふふ、やだなぁ加地君、誰が猫かぶってるって?」
「痛い!痛いです!こめかみはやめて下さい!」
(くちをひらけば、ちわげんか)