屍鬼 (第19話/第悼と柩話)
2010年12月24日



敏夫が屍鬼の存在を知らしめたことで急展開を迎えた外場村。
あっという間に怒りに支配されていく人間と、元は家族だった存在には怒りを向けられない人間。
どちらも分かるだけに…重いわ辛いわ悲しいわで。


千鶴は見せしめに殺され、敏夫の言葉が村人達を動かしていく。千鶴の最後の凄惨さに泣けた。
最後に蘇る昔の記憶が悲しすぎた。
どこまでも相容れない存在ながら、人間性まで全てなくなってるわけではないのが見てて辛いなあ。怒りに駆り立てられていく人間の方が恐ろしくもあり。
敏夫が嫁で人体実験をした時のこともここで一気に説得力が出た。
さすがにビデオ見せろという村人はいなかったけど。


千鶴の死と村人の動向を辰巳から知らされた沙子は悲しむも、あまり動じず敏夫抹殺を命令。
ここに来ることを決めた時からどこか覚悟もあったのかも知れないけど。
絶望から沙子の元に行った静信は血を与えているのかー。敏夫のように村を守れない、いや始めから守ろうと思えなかったその気持ちの行き先は…

吸血を拒絶し死を選ぼうとする律ちゃんのそばに連れて来られてたのはやすよさん!
これはキツいわ〜。泣きながら律ちゃんに吸血を強いる徹ちゃんがまた見てられない…徹ちゃんもうギリギリやろこれ…


屍鬼側の対応には限界もあるから、結局村人から身を隠すしかない。けどそれもそう簡単にはいかない。
恵はまだまだやる気満々ながら、正雄はなあ〜何も出来ないのに逃げることだけ考えてるのは生前から変わらず。
人間でいても屍鬼でいても散々やな正雄。でもやりきれない緊迫した空気に出てくると笑ってしまうから憎めん…


人間側もかおりのように壊れてしまったり、起き上がった家族の為に自分の血を与えてかくまう人もいて。
それぞれの行動が描かれているので、単なる屍鬼VS村人にならないのがうまいと思う。
前回1人でサッサと村から出て行った婆ちゃんみたいな人もいるしね(^_^;



狩りが本格化していく外場村に残されたのは絶望だけなのか?
この凄惨な状況で光を見い出すのは難しい…
水面下の夏野の行動に何か救いがあればいいんだけど。
どうなんだろうなあ…見終わって何とも重悲しい気分。




話題:屍鬼



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