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右半身に麻痺を抱えた父

私が中学2年生の時に、脳卒中の発作で倒れた父は、一般の病院を退院した後に、リハビリのために、神奈川県小田原市の温泉病院に入院しました。
温泉病院に、父は2年以上滞在しましたが、これ以上の回復は望めないと言う事で、私が高校2年生の夏に、自宅に帰ってくる事になりました。

母は神奈川県から、自宅のある埼玉県まで、どうやって父を連れて帰ってくるつもりだったのか、今確かめようもありませんが、最初私たち3人は、小田原の駅から新宿までの急行列車に乗りました。
しかしいざ列車に乗ってみると、右半身に麻痺を抱えた父は、長い間列車の座席に座っている事が出来ませんでした。
列車に父を乗せる事を断念した母は、途中下車して、タクシーに乗り込みました。
長距離なので、タクシーを乗り継ぎながらの旅となりました。

当時母は、自動車の免許を持っていなかったので、かなり自宅が近付いても、運転手さんに道を説明する事が出来ずに、苦労しながらの旅でした。

私たち家族は、それまで障害を抱えた人を見た事も、接した事も無かったので、本当にどうしたら良いのか分からなかったのです。
そんな時は、誰かに相談する事も、支援を願う事も思いつきませんでした。
父を連れて帰って来た夏から、既に40年近く経っています。
今は、全ての人が必要な助けを受けられる社会に、なっているのでしょうか。

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