桜徒然


12月22日 22:30 :読書
『空色の小鳥』

今日も朝から良い天気。
いよいよ今週は武道館2DAYSで来週は大阪に行くというのに相変わらず残業ばかりの毎日。
寝不足と疲労で風邪をひかないかビクビクしているけれど、今のところ大丈夫。
友達に教えてもらったマヌカハニーのおかげかな。
今日は冬至だから南瓜も食べて柚子湯に入らなくちゃ。



今日の図書館は休館日明けで祝日前で利用者が多いのか少ないのか予想できないなぁと思っていたけど、意外にも穏やかな一日。
私は一般書案内カウンター当番。
年末進行で事務処理も通常より早めの締め切りだったりして、なんだか気持ちばっかり焦ってイマイチ仕事が進まない。
とりあえずライブと飲み会とクリスマスを楽しみに仕事を頑張ろう。





そんなこんなで、今日も本の話。





 
大企業総帥の父が溺愛した亡き兄は、内縁の妻との間に幼い娘を残していた。密かにその子を引き取った弟。彼の心を占めるのは、打算か、愛情か、それとも-。
『小説NON』連載に加筆・修正して単行本化。





後継者として兄・雄一を溺愛していた資産家の父、家を出た兄、その兄の内縁の妻が生んだ娘・結希。
父に隠して、兄の残した娘を引き取った弟・敏也。
大筋のストーリー自体は昔から映画やドラマや小説で描かれてきたようなものなので目新しさはなかったけれど、中盤まで敏也の真意がわからず、わかってからは結末が気になって最後まで一気に読んでしまった。


甘い!と言われようとも、このラストで本当に良かった。
「空色の小鳥」って幸せの青い鳥のことだよね。
狡猾に立ち回ろうとしながらも、悪人になり切れない敏也が本当に求めていたのは家族。血のつながりだけではなく心を通わせ合うことができる家族なんだろうなぁ。


内容紹介文からは思いっきりシリアスなストーリーを想像していたのだけど、今まで気ままな独身生活を謳歌してきた敏也が6歳の結希のパワーに振り回されたり、敏也の友人の汐野や恋人の亜沙子といったサブキャラも個性的で、思わずクスリと笑ってしまう場面もたくさん。


それにしても、結希の描写を読みながら、子どもってやっぱり未来への「希望」なんだよなぁとつくづく思った。
この物語とは全然似ていないけれど、遠田潤子氏の『アンチェルの蝶』を思い出した。


 

話題:本の感想



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