桜徒然


11月27日 00:00 :読書
『なりたい』

今日は朝から雨ふり。
午後からは曇り空。
昨日の夜は仕事が終わってから図書館のお友達とお食事会。
帰りも冷たい雨と風で、とにかく寒かった。
いよいよ冬本番かなぁ。


今日の図書館はぐずついたお天気のせいで利用者も少なめだった。
私は児童書カウンター当番だったけれど、本について聞かれることもあまりなくて、午前中は、ず〜っと書架整理と面出しをしていた。


新規オープンする図書館の準備は相変わらず忙しい。
業務マニュアルやカウンターで使う細々とした書類を作っているけれど、次から次へと気になることが出てきて、終わりが見えない。
ここ数週間体調が悪いせいもあって、なんだかモチベーションも上がらないし。
そうはいっても、上がらないモチベーションを力ずくで持ち上げて仕事するしかないんだけどさ。
今週末には村井くんのイベントもあるし!



そんなこんなで、現実逃避気味に今日もやっぱり本の話。







若だんなが来世で何になりたいか、神様に答えるんだってぇ!? 気に入られなかったら大変なことが…。「しゃばけ」シリーズ第14弾。『小説新潮』掲載に書き下ろしを加えて単行本化。





しゃばけシリーズ第14弾。
今回は、自分が何かに、もしくは、どう「なりたい」かをテーマにした物語。
それぞれのタイトルは・・・

妖になりたい
人になりたい
猫になりたい
親になりたい
りっぱになりたい

5つの連作短編。


病弱で寝込んでばかりいる若だんな・一太郎が、妖たちの力を借りて日々の謎を解き明かしていくという展開はシリーズ初期に戻ったようで、なんだか懐かしかった。
欲を言うと初期のように仁吉と佐助ももう少し活躍してくれるとうれしいな。
そして、今回は、登場する人々や妖たちが今後どう行動し、どう生きていくかが描かれていて、本来は異なる世界に生きるべき両者がこれからも共に生きていくための道しるべが描かれていた。来世も含めてね。
こういう描写で、シリーズ最初から読んでいる読者は今回のストーリで、ちょっと安心したんじゃないかな。
いつかは、妖たちとの別れがあるかもしれないという予感がちょっとあったし。
でも、着々と最終巻に向かっている雰囲気。


病弱で寝込んでばかりいるから命の大切さがよくわかるし、自分が動けなくて仲間の力を借りるから仲間の大切さがわかる。コミカルな描写も多いけれど、限りある命と、今生きているこの一瞬の儚い煌めきを感じさせてくれるこの作品が大好きだ。





 話題:本の感想






:0


prev next



bookmark



-エムブロ-