話題:泣ける話
泣ける話、
一つだけ切実に覚えてる出来事があります。
泣けるかどうか分かりませんが、聞いて下さい。
あれは、
私が中学三年の春から夏に変わる時期頃でした。
その頃から、私の祖父が体調を崩して病院に入院していました。
もう84歳だったので、歳だったのかも知れません。
私は小さい頃から祖父に可愛がられていたので、ちょくちょくお見舞いに行っていました。(病院が学校からの帰り道にあったので)
ある日、私は学校が午後から(?)だったので午前中に家族でお見舞いにいきました。
しかし、
時が過ぎるのは思ったよりも早く、学校に行く時間になり私は一人で学校に向かいました。
「(まだ元気そうだったし…帰りにでも寄るか♪)」
しかし、
そんな想いは崩れ去る。
『───…』
私は学校にいるとき何かを感じた。
誰かが私を名前を呼んだような…
「…ねぇ、いま呼んだ?」
「え?呼んでないよ?」
友達に聞いたが、私を呼んでないという。
私は空耳で事を片付けた。
学校の帰り道、
病院の駐車場に父親の車が無くて、さすがに一人で見舞いに行くのもと思った私は家に帰った。
しかし、
家には親の姿がなく私は祖父の家である父親の実家に電話した。
出たのは私の父親だった。
「ねぇ、なんで病院にいないの?なんで帰ってきてるの…?」
私は嫌な予感がした。
「実はね、
おじちゃん死んじゃったんだよ。」
「えっ…?」
父親の言葉に私は言葉を失った。
午前中にお見舞いに行った時には元気そうだったのに…
突然の知らせだった…。
「親戚みんな来てるから、こっち来な。」
父親との電話はそこで途絶えた。
私は複雑な気持ちだった。
私は父親の実家に足を運んだ。(私の家の裏に父親の実家がある)
そしたら、親戚のほとんどが集まっていて…
亡くなった祖父が部屋に横たわっていた。
私は初めて感じる人の死というものに、なんだか複雑な気持ちになっていた。
線香をあげた皆は違う部屋に移動していた。
そしてこの部屋には、私と祖父の二人っきりになった。
……もっと早く学校から帰っていれば、もう一度会えたかもしれない…。
色んな想いが、私の中を駆け巡った。
「…せめて、安らかに眠って下さい…………。」
「○○○!こっち来てお茶でも飲みな!」
「あ、うん…!」
母親に呼ばれて、私は立ち上がり部屋から去ろうとした。
しかし─
『───…』
「!」
まただ…。
また、誰かが…
今度ははっきりと私の名前を呼んだ。
先ほど私を呼んだ母親はもういなくて、もちろん部屋の近くには誰もいなかった。
まさか…
祖父が呼んだのかも知れない。
ただの確信だったが、いまはそう思わざるおえなかった。
私は最後に祖父に笑顔を見せて部屋から立ち去った。
「ねぇ、お父さん。」
「なに?」
「あのさ、おじちゃんが亡くなったのって…何時頃?」
「4時頃だったかな。」
「……え?」
あの時、学校にいるときに聞いたあの空耳。
その時、
偶然にも私は時計を見ていて、その時刻こそが4時だったのだ。
もしかしたら、祖父は最後に私のところに会いにきてくれたのかも知れない。
そう思うと、私は涙を流していた。
これは私のただの確信。
だけど、
信じたい出来事です。
なんてね♪
2009-6-11 00:28
きっとそれはあなたさまのおじいちゃんだったんですね★