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きらい


話題:詩

嫌いな人はいっぱい
嫌いな物もいっぱい

だけど何より自分が嫌い


誰より何より大嫌い


声が聴こえた


話題:詩


声が聴こえた


どうか気づいてと
誰も気づかないでと


声が聴こえた

笑うような
泣いているような


声が聴こえた

それは空から
それは大地から


声が聴こえた

その声の主を
僕はとてもよく知っている


声が聴こえた

それは、僕の内側から
それは、僕の内側へと



わたし

話題:詩


ある日
私は生まれた

晴天の下
雑踏の中
世界の片隅

私は
私から生まれた

私の中で
私も気づかぬ位に
ひっそりと

母親の腹に居る
胎児の如く育ち

私すらも気づかぬ程に
唐突に

この世界の片隅に
誕生した


祝福の声は聞こえない


私は私の中にある
喜びであり
悲しみであり
楽しみであり
怒りである


私と言う媒体から
私と言う感情は生まれた


私と言う母胎を突き破り
抑えきれぬ衝動に震え
耐え切れぬ声で叫ぶ

それが私の産声であり
それが私の遺言である


私は私から生まれ
そして
私の中に死んで行く


私の母胎は私であり
私の棺も私である


私は私も知らぬ内に
私によって生誕し
私によって死んで行く


今日も
明日も
何年先も


私が私である限り
私が私を持つ限り


私は私の世界に生まれる

祝福の声は聞こえない
追悼の声は聞こえない


うたかたのゆめ


話題:詩


泡沫の
夢を見ていたのです

心地の良い
まどろみの中で

あたたかい
しあわせな夢を見ていたのです


刹那のようで
永久のような

今や遠く感じる夢の中
覚めなければ良かったと願う程の

泣きたいくらいにしあわせな

泡沫の
夢を見ていたのです




ライカ

話題:詩


ライカ
お前が見た宙は
一体どんな色をしていたの

ライカ
お前はあの宙で
ひとり何を思っていたの


暗い世界にひとりきり
小さな小舟に乗せられて
ただ渡された片道切符
どんな思いで受け取った


小さなライカ
お前は誰も居ない世界にひとり
孤独に生きて死んでった

ライカ
ライカ

お前は最後に何を見て
お前は最後に何を思う

遠く離れた故郷の影を
じっと見つめて呼吸を止めたの



ライカ
ライカ
ちいさなライカ

孤独な空を泳いだライカ


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