過去 

『おまえ色白でヒョロヒョロで女みたいだよな(笑)』

『ズボン脱いで付いてるの見せてみろよ(笑)』

「やめてよー(泣)」

『うわっすぐ泣きやがるやっぱ女なんじゃねえ(笑)』

「こらー!!陽菜をいじめるなぁー(怒)」

『やべ(汗)男女が来やがった、逃げろー』

「陽菜大丈夫?」

「うん、優ちゃんありがとう(бвб) 」

「私が陽菜をずっと守ってあげるからね(-∀-`) 」

「うん、優ちゃん好き♪」

「私も陽菜が大好き(-∀-`) 」



そして現在


「陽菜帰ろー(-∀-`) 」

「ん・・・」

「ねえねえ、また今日も呼び出されてたでしょ」

「ん・・たぶん」

「たぶんて(汗)断った?ちゃんと断ってきた?」

「たぶん」

「たぶんじゃないよ、はっきり言わないとまた呼び出されるよ(汗)」

「ん」

陽菜はモテルのわかってるのかな

昔は私より小さくて弱っちくていつも泣いてたのに
どんどん大きくなって今では20センチ以上違う

この前着替えてるのをちらっと見たけど
体もがっちりしていて
元々可愛かった顔がハンサムになって凄くモテル

それに・・・いつの間にか私の事を優ちゃんて呼ばなくなっていて
おい!とかお前って言われて名前で呼んでくれなくなった

私が好きって言っても言い返してくれなくなったのはいつからだっけ

もう、私の事好きじゃないのかな・・・

集まってくる子はみんな美人で背も高くて
モデルみたいな子が多い

私が勝ってるのは・・・運動神経と大きな声ぐらいかな(笑)
後は幼馴染って言うだけ・・・

「陽菜お昼食べよ」

「ん」

「はい、お弁当」

「ん」


陽菜の家は隣で物心ついた時から一緒だった

家族ぐるみの付き合いって言うやつ?

陽菜の両親は共働きで忙しく
専業主婦だった私のお母さんが幼稚園の送り向かえや
陽菜の夕飯もうちで食べるように作ってた
毎日一緒だったから
姉弟のように育ったんだ

活発な私と大人しかった陽菜
日に焼けてまっ黒な私に比べ
色白で可愛かったからよく性別を間違えられた
元気なお兄ちゃんと可愛い妹さんですねって・・・

昔は男も女んも関係なかったからどっちでもよかったんだけど
高校生にもなるとさすがにね(汗)

それに最近の陽菜は何を考えてるのか全然わかんない
何をいっても「ん」しか言わないし
必要最低限の言葉しかくれない・・・

いくらポジティブな大島さんでも
たまにネガティブになってダメな事ばっかり考えちゃうよ(汗)

でもね幼馴染って事は変えられない
だからお弁当もお母さんが作って私が持ってきてるの(-∀-`)

今のところこれだけが私と陽菜をつなぐ糸?かな(笑)