「うわっぷ・・・」

「ごめなさーい躓いて溢しちゃったのー(笑)」

「綺麗な色が混ざっているのに汚い色(笑)」

「センセー大島さんがお水こぼしてます」

「何してるの早く洗ってきなさい」

「・・・・・・・」



「くそーなんなんだ!
みんなお嬢様なんだろ?
やり方が陰険なんだよ(怒)」


新しい制服がぐちゃぐちゃになっちゃったじゃないか(怒)
洗っても取れないし・・・はぁ・・・

保健室に洗剤と着替えあるかな・・・


「コンコンすみません・・・・・」


誰もいないのかな、ドアに手をかけると開いていたから


「失礼しまーす・・・つっえぇぇ!?」


奥のベッドで怪しい動き


(あっ・・あっ・・・んっ)

「見てないで出て行ってもらえる」

「ご、ごめんなさい(;´-∀-)」


今のって・・・・タイの色からしたら先輩?
寝てた方は脱がされててわかんなかったけど・・・・


何なんだこの学校、お嬢様学校でしょ?
保健室であんな事する?
それもここ、女子高・・・・


キーンコーンカーンコーン


チャイムなっちゃったじゃん(;´-∀-)


「あ、こんな所にいた」

「私?」

「そう」

「えーと・・・」

「同じクラスの板野友美」

「ごめん、まだ覚えてない」

「いじめられててそれどころじゃないもんね
これ、友の体操服で良かったら使って」

「ありがとう・・・でもいいの?
わかったら板野さんまでいじめられちゃうよ」

「それは大丈夫、あの子達より家柄がいいから(笑)
ほら、人間て自分より下の人を見下したり
虐めたりする気質があるでしょ、だから一般の特待で転入してきた
大島さんに虐めが集中しちゃうんだろうけど
友はそんなの全然気にしないから」

「アハッこれから宜しくね
そうだ、さっき保健室で・・・・」


見た事を説明すると


「この学校にはねお姉様制度って言うのがあるの」

「お姉様制度?そんな事聞いてない」

「学校の規則じゃないからね
先生たちは暗黙の了解かな」

「ふーん・・・どういう制度なの?」

「上級生が下級生を指名して姉妹になるの
そうしたら色々教えてくれるの」

「いろいろ・・・」

「さっきのも含めてね」


嘘でしょ(;´-∀-)


「一年生は妹にしかなれないけど2年生は上にも下にもなれる」

「なるほど、一年で変えてもいいの?」

「お姉様が卒業したらいいけどいる間はダメ」

「ふーんだったら妹が欲しかったら姉を作らない方がいいんだね」

「そういう事、まあ、姉妹になる人は全校の三分の一ほどで
私もいないから」

「そうなの?じゃー作らなくてもいいんだ」

「でも上から指名されたら断れない」

「それ辛い(;´-∀-)」

「だから好きじゃない上級生の前では
なるべく目立たないようにしてる」

「私もそうする」


もし断ったらどうなるんだろう・・・

私には一生縁のない事だと思ったから聞かなかった

ここにいること自体不思議なんだから


「でもお姉様がいた方が守ってもくれるから
虐めはなくなると思うよ」

「これくらい平気平気(-∀-`) 」


転入2週間目にして友達が出来
一人で食べていたランチ(給食)を
今は三人のグループで食べている


「どう、学校生活には慣れた?」

「まだあれから一週間だからね・・・・」

「いじめは少なくなったんじゃない?」

「友ととも−みが一緒にいてくれるからだよ」


知らないことがまだまだ沢山あって二人が教えてくれる


お姉様制度では妹は何人でも作れるという事
私たちがいる校舎や寮は一般生や特待生の
普通の会社のお嬢様が勉強するところで

奥の綺麗な・・・外見しか見たことないけど
豪華な校舎は特別な生徒たちがいて
一般校舎の生徒たちは入ってはいけない

但し、妹に選んでもらえた人だけは
お姉様に呼ばれたなら入れるらしい

まあ、私には関係ないことだけどね